ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年F1イタリアGPの予選を振り返った。F1イタリアGPは今季2度目のスプリント予選フォーマットで行われ、初日は60分間のフリー走行とノックアウト形式の予選が行われた。ホンダF1のパワーユニット勢は、マックス・フェルスタッペンが3番手、ピエール・ガスリーが6番手と各チームそれぞれ1台がトップ6入りした。
ホンダF1エンジン勢は3台がQ3に進出。Q3では、レッドブル・ホンダの2台が連なってコースイン。ペレスが先行してフェルスタッペンにトウを受けさせる戦略で、フェルスタッペンは1分19秒台に入れるベストタイムをマークして、3番手で予選を終え、ペレスは9番手となった。ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)はここ数戦の予選の好調さを維持して、6番手タイムをマーク。明日のスプリント予選での3列目スタートを決めた。「スプリント予選形式で行われるイタリアGPの初日、本日はFP1に続いて明日のスプリントクオリファイセッション(レース)のグリッドを決める予選が行われました。レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が3番手を獲得、プラクティスの開始から通常よりやや苦戦していたことを考慮すると、結果はまずまずだと思っています。チームメートのペレス選手はQ3でトウを使うことができず、9番手となりました」と田辺豊治はコメント。「昨年このレースで優勝したスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手については、今日も安定したパフォーマンスで6番手となり、今週末もいい走りを見せてくれることを期待しています。Q1を突破したかと思われた角田選手はトラックリミットにより17番手と残念な結果でしたが、マシンに速さはありますので、明日はオーバーテイクを見せてくれると思っています」「1時間のプラクティスセッションの走行結果から予選開始までの2時間半のみでセッティングを決定しなければならないところが、通常スケジュールで行われるレースと大きく異なります。したがって、今日はチームとホンダのメンバーにとっていつも以上に時間との戦いとなりました」「今週末は我々にとって簡単なレースにはならないと考えていますが、スプリントクオリファイセッション、そして本番レースと多くのチャンスもあると考えます。ポジティブな結果を得るべく、両チームと一緒にベストを尽くします」
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