ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1ポルトガルGPの金曜記者会見に出席。今シーズンのパフォーマンスや信頼性問題について答えた。ラストイヤーとなる今年、ホンダF1は“新骨格”と称する完全に新しいF1パワーユニット『RA621H』を開発。その効果はパフォーマンスにしっかりと現れているようであり、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが開幕戦でポールポジションを獲得、第2戦で優勝を果たしている。
現時点でのF1パワーユニットのパフォーマンスは期待に沿ったものかと質問された田辺豊治は「そうですね、プレシーズンテストと今年の2戦でホンダPUは期待通りのパフォーマンスを見せています」とコメント。「現在のマシンのパフォーマンスはPUだけではないですし、ホンダもチームも冬季のパフォーマンス向上に多大な努力を払っています。そして、その勢いをシーズンを通して維持する必要があると思います。我々の願望を達成することが重要です」その一方で、ホンダのF1パワーユニットは開幕2戦でコンポーネント交換の必要に迫られ、角田裕毅はすでにグリッド降格ペナルティを科せられている。問題の詳細について、そして、信頼性の懸念について質問された田辺豊治は次のように答えた。「確かに2レースだけでいくつか問題がありました。クラッシュによって、角田のマシンのPUを交換する必要がありました」とコメント。「しかし、今年発生した問題にはすでに対策を講じており、現時点では大きな懸念はありません。二度とそのような問題は起こらないはずだと思っています」