ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、話題となっている2022年以降のレッドブルへのF1エンジンの引き継ぎについてF1バーレーンGPの金曜記者会見で質問に答えた。ホンダは2021年末でのF1撤退を発表しているが、レッドブルは他のメーカーのサプライヤーに戻るのではなく、ホンダが現在開発中のF1エンジンの知的財産権と運用面を引き継いで独自にF1エンジンプログラムを継続していくことを望んでいる。
F1トルコGP後にはレッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが来日し、ホンダと2022年以降について議論。「12月初旬には方向性が出る」とヘルムート・マルコは語っている。この件について質問された田辺豊治は「ホンダとレッドブルの間で話し合いが続いていることは知っていますが、現時点ではまだ決定がなされていないと思います。また、私はトラックサイドの技術マネジメントを担当しているので、議論の詳細はよくわかりません」と語るにとどめた。ホンダF1がレッドブルに技術情報を提供することにどういった意味があるのか、F1エンジンを売却するだけなのか、もしくは研究開発で関わっているのかと質問された田辺豊治は「先ほども言ったように私はこのプロジェクトの詳細はわかりませんし、プロジェクトかどうかもわかりません」とコメント。「我々が詳細を公開することはないと思います。いくつかの情報はお伝えするかもしれませんが、現時点で一般向けの情報はありません」