ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、レース後の会見で2020年のF1世界選手権 第14戦 F1トルコGPの決勝レースを改めて振り返った。ホンダF1エンジン勢は、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが2番グリッド、アレクサンダー・アルボンが4番グリッドと好位置からのスタートとなったが、結果は6位と7位と振るわなかった。
「非常に滑りやすい路面でいろいろなことが起きた週末でした」と田辺豊治は振り返る。「レース中に雨はやみましたが、最後までドライにはならず、路面状況が分かるなかでタイヤマネージメントを強いられる難しいレースとなりました」「プラクティス、予選での感触が良かったのですが、フェルスタッペン選手が6位、アルボン選手が7位と残念なポジションでの終了となりました」また、アルファタウリ・ホンダはダニール・クビアトが12位、ピエール・ガスリーが13位とノーポイントでレースを終えた。「スタートで順位を上げたのですが、濡れた路面ではラインを外すとグリップがなく、オーバーテイクが難しいことから順位を上げることができませんでした」今回のレースではレッドブル・ホンダの2台がスタートで失速。序盤になんとか順位を取り戻すことができたものの、1列目と2列目からのスタートというチャンスを潰すことになった。田辺豊治もスタートが課題だと言うことを認識していると語る。「いろいろなコントロールが絡んでいるのですが、車体、PUを問わず、自分たちのできることを持ち寄って解決策を検討していきます」それでも今日のレースでのマックス・フェルスタッペンの6位は最大限の結果だったと田辺豊治は語る。「パッケージとしてそうですね。大きな失敗をしたというより、たくさんある弱点が出た。改善の余地はもちろんありますが、これが限界だったと思います」「レース後ミーティングでも何がうまくいかなかったのかいろいろと話が出ました。弱点をきっちり見直して、今後に備えていこうと思います」