ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2020年のF1世界選手権 F1トルコGPの予選を振り返った。赤旗中断になりながらも行われた波乱のトルコGP予選セッションで、マックス・フェルスタッペンはあと一歩のところでポールポジションを逃したが、2番手のポジションを獲得。アレクサンダー・アルボンが4番手となり、レッドブル・レーシングの2台はイスタンブール・パークサーキットで迎える決勝のトップ4内からスタートすることになった。
一方、アルファタウリ・ホンダは、ピエール・ガスリーが雨で気温も低いコンディションでタイヤが十分に機能させられず、15番でQ2敗退。ダニール・クビアトはQ1のターン3でスピンを喫して残念ながらQ1にて敗退して17番手だった。「トルコGPの2日目は、雨に大きく影響された一日となりました」と田辺豊治は振り返る。「午前中は小降りの雨の中でFP3がスタートし、各車最低限の走行で終了しました。予選前に雨は一時上がったものの、Q1開始直後から雨脚が強くなり赤旗で中断。その後も降ったり止んだりという難しい路面コンディションでの走行となり、チームとドライバーにとっても状況に応じた迅速な判断が求められるセッションでした」「アストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が昨日のFP1から今日のQ2まですべてのセッションをトップで終えていたことを考えると、予選結果については悔しい気持ちもありますが、フェルスタッペン選手2番手、アルボン選手4番手というポジションはレースに向けて非常にポジティブだと思っています」「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2台についてはクビアト選手はスピンを喫してQ1敗退。ガスリー選手も15番手と予選としては残念な結果となりましたが、レッドブルの2台と合わせて、明日はいいレースを期待しています」「大切なのはレースの結果です。4台ともにポジションを上げてフィニッシュできるよう、不安定な天候への対応などの検討を含めて準備を進めて臨みます」
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