F1ブラジルGPの予選はレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが見せたすばらしいパフォーマンスにより、今季2度目のポールポジションを獲得。また、ブラジルでのポールポジションは、ホンダにとってはアイルトン・セナ選手が母国グランプリで獲得した1991年以来、28年ぶりのものになる。Q1ではトロロソ・ホンダのダニール・クビアトがわずか0.03秒届かず敗退となったが、そのほかのホンダ パワーユニット勢3台は無事にQ2へと進むことができた。
クビアトは僅差の中団争いの中でマシンバランスに悩まされ、ミスが重なったことも響いて、Q2への進出を叶えることができなかった。Q2ではレッドブルの2台が余裕を持って突破。7番手から15番手までの差が0.3秒という中、トロロッソのピエール・ガスリーもすばらしいアタックを見せ8番手でQ3への進出を決めました。Q3ではトップ集団の僅差の争いの中、フェルスタッペンがすばらしいパフォーマンスを披露。最終アタックラップでトップ集団の他のマシンと0.1秒の差をつけ、自身2度目となるポールポジションを獲得した。FP3から調子を取り戻したチームメートのアレクサンダー・アルボンはポールポジションから0.4秒差の6番手。同じくQ3でも速さを見せたガスリーは、アルボンに次ぐ7番手タイムでフィニッシュ。シャルル・ルクレール(フェラーリ)のパワーユニット交換のグリッド降格ペナルティーにより、明日の決勝ではアルボンが5番グリッド、ガスリーが6番グリッドからのスタートとなる。田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)「今日はすばらしい予選結果になりました。Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手が終始速さを見せ、今季2度目のポールポジションを獲得してくれました。チームメートのアルボン選手も初めての走行となったこの難しいサーキットで、十分にコンペティティブなタイムを出してくれたと思います。また、Red Bull Toro Rosso Hondaのガスリー選手は4戦連続のQ3進出を果たし、アルボン選手に次ぐ7番手につけました。クビアト選手は小さなミスのために非常に僅差でのQ1落ちとなりましたが、ロングランペースは悪くないので、明日のレースでは巻き返しを見せてくれると思います。明日は71周と長いレースになります。今日の予選で得たポジションを確実にレース結果に結びつけられるよう、万全の準備をして臨みたいと思います」マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)「今日のポールポジションにはとても満足しています。車体もエンジンも非常に力強いパフォーマンスを見せてくれました。昨晩の作業でいくつかの改善に取り組み、さらにFP3のあとにもいくつか設定を変更して、予選ではマシンが非常にいい動きを見せるようになりました。Q1の初めからマシンは飛んでいきそうなくらいの速さを見せており、Q3では温度が上昇して少し難しいコンディションだったにもかかわらず、いい感触で走れていました。(テクニカルな)第二セクターでベストタイムを出し、2番手に0.1秒以上の差をつけてのポールは、チームとHondaのパフォーマンスが非常に力強いことを示しています。いつもレースで僕たちのマシンは速いので、明日もそうなると思います。ここでのドライビングは本当に楽しいですし、明日のレースもエキサイティングになるはずです。レースを楽しめればと思っていますし、あとはレースを終わらせるだけです」アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)「全体としては悪くない予選でしたが、それでも最後の部分でもっときっちりまとめなければいけないと感じています。確かにここで走るのは僕にとっては初めてでしたが言い訳はしたくないですし、そもそも言い訳をするのはあまり好きではありません。ここは長いストレートと低速コーナーが混ざった難しいサーキットです。でも、攻め甲斐のあるサーキットです。タイヤの温度変化にも敏感なサーキットなので、一つのコーナーでミスをするとそれがその後の4つか5つのコーナーにまで影響します。僕の2回目のアタックでも2コーナーで少しアウト側に弾かれてしまっただけで、周回の残りのパートでタイヤに熱が入りすぎてしまいました。こんなサーキットはほかにはあまりないですし、ここでドライブするのは楽しいのですが、ただ今日はもっと速く走りたかったという思いはあります。マックス(フェルスタッペン)はすばらしい走りをしてくれました、チームにとってすばらしい結果で予選の締めくくることができました。僕たちのレースペースはいいですし、ルクレール選手(フェラーリ)のペナルティーにより5番グリッドからのスタートになるので、明日の決勝はトップ争いに食い込んでいけると信じています」ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)「今日の予選結果にはとても満足しています。チームが僕に速いマシンを与えてくれたことに非常に感謝しています。今日の予選7番手のポジションは中団のポールポジションのようなものなので、僕たちが獲得できるベストなリザルトだったと思います。非常に接戦になることはわかっていたので、4戦連続でのQ3進出はとてもうれしいです。マシンの感触は週末を通していいですし、あとは明日のレースにフォーカスし、できる限りのポイントを獲得してレースウイークエンドを終えられればと思っています」ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)「今日は残念な結果になりました。FP3での感触はよかったので、ポジティブな気持ちで予選に臨みましたが、予選ではマシンのバランスが崩れてしまったようでした。Q1での2回目のアタック時にいくつかミスをしてしまい、1回目のタイムを上回ることができませんでした。何が起こったかはよくわかっていないのですが、リズムをつかむことができず、きちんとセッションをまとめることができませんでした。16番グリッドは理想的ではないですが、基本的にペースは悪くないですし明日はベストを尽くして戦いたいと思います」
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