ホンダF1は、今年のロシアGPを次戦の日本GPへ勢いをつけるためにも、好結果を目指して臨む。ロシアのソチで行われる一戦は、ダニール・クビアトのホームGP。コーカサス山脈のふもとに位置するサーキットは、公道とサーキット専用コースが入り交じるレイアウトだが、路面のグリップは高く、ドライバーは限界までプッシュすることができる。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)「高速サーキットのモンツァ、低速なストリートサーキットのシンガポールという特徴的なトラックでのレースを経て、今回は比較的『普通のサーキット』と呼べるソチでのレースに臨みます。ここは90度コーナーが数多く存在していることが特徴で、PUとしてはシンガポールと同様にコーナー出口から速く立ち上がるためのドライバビリティが求められます。ストレートが長いことも特徴ですが、エネルギーマネジメントについては過去のデータもあるので、大きな問題になるとは考えていません。シンガポールではパフォーマンス的に難しい状況下で、表彰台を獲得することができました。今回のソチでもポジティブな結果を残すべく、限られた時間のなかでチームとともに準備を進めます」マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)「シンガポールでは表彰台に立ててうれしかったですし、チームもいい戦略を立ててくれました。ロシアはオーバーテイクのチャンスが多いサーキットなので、楽しみにしています。コースレイアウトは、僕らにとって好相性とは言えないかもしれませんが、ほとんどのコーナーが90度という独特のコースですから、高速のストレートから低速コーナーへのアプローチはチャレンジングで、ブレーキングでのベストな性能を引き出さなければなりません。シンガポールではフェラーリが速くて、ソチのストレートも彼らに合っていると思いますが、先週末のレースでパフォーマンス向上のアイデアをいくつか見つけたので、それを解析して、ロシアでは向上できればと思います」アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)「ソチでは、F2で優勝経験があり、とてもおもしろいコースで気に入っているので、楽しみにしています。90度コーナーが多く配置されているので、一つうまくいけば、18のコーナーすべてで有利になります。また、ロングストレートもあり、オーバーテイクも可能なので、高温多湿のシンガポールとは全く違った展開になるでしょう。レースごとにマシンの感触はよくなっていて、僕の知見もどんどん深まっているので、チームとの仕事を楽しめています。ロシアでの目標は、ここまで学んだ成果を最大限に発揮して、チームのためになるべくいい結果を持ち帰ることです」ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)「F1を走る前にも、ソチではGP2時代に2位表彰台を獲得しましたが、チャンピオンになった年はロシアでのレースがありませんでした。昨年もToro Rossoから参戦しましたが、レース中に僕もブレンドン(ハートレー)も同じ個所に問題を抱えて厳しいレースウイークになりました。ただ、サーキットには魅力がたくさんありますし、似たような90度コーナーが多く、それぞれ同じ速度域で抜けていくんです。カギになるのは、こうしたコーナーに合わせたセットアップです。ここでうまく機能すれば、シーズン残りのコースでも力を発揮できるチャンスがあると思います。僕にとっては、チームへ戻ってきて4戦目を迎え、重要な一戦になります。エンジニアとともにポイントを目指して取り組んでいる方向性が間違っていないと示さなければなりません。スパ、モンツァから取り組んできましたが、先日のシンガポールでは、エキサイティングなレースを楽しみ、8位入賞で4ポイントを獲得しました。僕らはコンストラクターズランキングの順位を上げることを目指しているので、とても貴重なポイントです。高温多湿のシンガポールからロシアへ移り、より‘普通’のコンディションになったので、気分も新たです。Toro Rossoに再合流したスパから着実に進歩してきているので、チームとともにこれを継続していきます。ここロシアは、チームメートのダニールの母国で、大きな声援が送られるでしょう。そして、これを終えるとHondaのホームで、僕らにとって重要な一戦となる日本GPです」ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)「みんな分かっていると思いますが、毎回たくさんのファンが応援してくれる母国ロシアでレースができて、とてもうれしいです。いい雰囲気になりますし、ロングストレートのあるコースは、いつも見どころのあるレースが展開されます。僕らにとってもおもしろいレースになるでしょうね。僕自身も、ホームでのレースを楽しもうと思います。ソチ・オートドロームは、おもしろいコースで、冬季オリンピックの開催地としても知られています。2014年に初開催されたときのことは今でも忘れません。そのときもToro Rossoにいましたが、予選ですばらしい走りができて、5番手からスタートしたんです。そして、その1年後にはRed Bull Racingで走って5位入賞と、いい思い出がたくさんあります。少し前ですが、サンクトペテルブルクで今大会のプロモーションをしました。Red Bullロシアの尽力によって、多くのファンが集まってくれたことはサプライズでしたし、とても楽しい経験ができました。今回はかなりタフなレースになると思いますが、いつも通り自分自身とチームのために全力を尽くします。シンガポールでは、うまくいかずにかなり厳しいレースでした。でも、そこで下を向かずに今週末に向けて気持ちを切り替えようとしています。いい結果を出して、みんなで喜びたいですね!」
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