ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1イギリスGPの決勝レースを振り返った。F1イギリスGP決勝は、ホンダのパワーユニットを使用する4台のうち、3台がポイントを獲得。レッドブル・ホンダはピエール・ガスリーが自己ベストに並ぶ4位入賞。マックス・フェルスタッペンはフェラーリのセバスチャン・ベッテルに追突されるアクシデントの影響を受けて5位でフィニッシュ。
トロロッソ・ホンダはダニール・クビアトが9位入賞。アレクサンダー・アルボンはパワーユニットの高圧電力系に問題が発生し、安全面を考慮して2度目のピットストップを行うことができず、最終ラップで抜かれて惜しくも11位でフィニッシュした。「今日の決勝ではフェルスタッペン選手が素晴らしい走りを見せ、2戦連続の表彰台が間近だっただけに、あのようなクラッシュでポジションを失ったことは非常に残念です。一方で、ガスリー選手が今季最高かつ自身のベストに並ぶ4位というリザルトを獲得したことはポジティブに捉えています。これをきっかけにさらなる上位争いに絡んでいってほしいと思います」と田辺豊治はコメント。「トロロッソについてはクビアト選手が粘り強い走りとチームの的確な戦略により、17番グリッドからの入賞を果たしました。アルボン選手についてはレース中にPUの高圧電力系に問題が発生し、安全面のリスクを考慮したために2度目のピットストップを行えず、2台同時入賞を逃す形になってしまいました。ここから早急に問題の分析を進めていきます」「我々としては残念な部分もありましたが、今日はオーストリアに続き、ファンにとっては見応えのあるレースになりました。この先のレースでもいい戦いを続けられるよう、懸命にプッシュを続けていきます」