山本尚貴は、今年のスーパーフォーミュラとSUPER GTで国内2冠を達成。F1のスーパーライセンス取得に必要な40点のスーパーライセンスポイントを満たすことになった。F1ドライバーになるためには過去3年間で40点のスーパーライセンスポイントを取得しなければならない。また、2018年からはグランプリ週末に走行するためにもスーパーライセンスポイントの基準が設けられている。
フリー走行に参加する場合、ドライバーはF2選手権で6戦以上レースをするか、過去3年間で25点のスーパーライセンスポイントを獲得しなければならなくなる。また、これまでの2日間で300kmのF1マシンでの走行、ルールの知識、そして、FIA国際スポーティングコードの付録L第5条“シングルシーター・フォーミュラカーで優れた能力を実証しなければならない”というFIAの判断に関する要件も必要となる。日本のレースにもスーパーライセンスポイントは付与されており、スーパーフォーミュラのチャンピオンには20ポイント、SUPER GTのチャンピオンには15ポイントが付与される。山本尚貴は2016年に3ポイント(スーパーフォーミュラ:7位)、2017年に3ポイント(スーパーフォーミュラ:9位、SUPER GT:7位)に加え、今年の国内2冠で35ポイントを追加し、合計で41ポイントとF1のスーパーライセンスポイント基準を満たすことになった。30歳の山本尚貴は、2016年にテレビ東京アナウンサーの狩野恵里と結婚し、2018年はシーズン前に第1子・第2子となる双子の娘が誕生している。20席しかないF1シートを獲得し、海外を拠点とするF1に参戦するのは難しい状況かもしれないが、F1の資格をもった日本人ドライバーが誕生したのは喜ばしことだ。SUPER GTの優勝記者会見で山本尚貴は「来年以降のことに関しては、皆さんが何を求めているかは解るけど、今は喜ぶことで精一杯なので、それだけにさせておいていただきたい」と語っている。ホンダは2015年にF1復帰したが、公式セッションでF1マシンを走らせた日本人ドライバーは2017年のハンガリーテストでザウバーからテストに参加した松下信治のみ。他に福住仁嶺、牧野任祐という育成ドライバーがいるがも、2018年終了時点で福住(17ポイント)、牧野(1ポイント)、松下(10ポイント)と誰もF1スーパーライセンスの発給基準を満たしていない。
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