ホンダF1は、F1イギリスGPの決勝レースに先立ち、ブレンドン・ハートレーのF1パワーユニットのコンポーネントを交換したことを明らかにした。ブレンドン・ハートレーは、F1イギリスGPのフリー走行3回目にターン6でのブレーキングで突然左フロントサスペンションが故障。コントロールを失ったハートレーは時速300kmでバリアにクラッシュ。マシンは大破した。
ダメージはシャシーにも及んでおり、トロロッソ・ホンダはブレンドン・ハートレーの予選出走を断念して新しいシャシーを準備。サバイバルセルの交換が必要となり、ハートレーはピットレーンスタートが決定していた。ホンダは、マシンへのダメージとピットレーンスタートということを考慮し、ブレンドン・ハートレーが搭載していたパワーユニットを日本のHRDさくらに送付し、新たなパワーユニットを搭載することを決断した。「昨日のブレンドンのクラッシュと今日のスターティングポジションを考慮し、レース前にいくつかの新しいコンポーネントを導入することを決定した」とホンダF1はコメント。「昨日のトラックサイドでは考慮すべきダメージは見つからなかったが、さくらでさらなるチェックを行っていく」FIAの発表によると、ブレンドン・ハートレーのマシンには6基目のICE(内燃エンジン)と5基目のMGU-Kが新たに投入されている。ブレンドン・ハートレーは、F1カナダGPで新スペックのパワーユニットを投入。F1フランスGPでは初日のフリー走行でトラブルが発生して再びパワーユニット一式を交換。さらにF1オーストリアGPでも予選19番手だったため、“戦略的な理由”でパワーユニット一式を交換している。前戦の交換はトラブルが原因ではないものの、これでハートレーのエンジンの交換は4戦連続となる。関連:【動画】 ブレンドン・ハートレー、サスペンション故障で大クラッシュ