ホンダF1は、マクラーレンとのパートナーシップの残りの6戦では、アップデートの投入よりも、エンジンペナルティを回避して結果を最大化する方向にアプローチを変えていく。マクラーレンとホンダは、今シーズン限りで3年間のパートナーシップを解消。2018年からマクラーレンはルノーのパワーユニットを搭載し、ホンダはトロ・ロッソにパワーユニットを供給する。
これまでホンダは、グリッドペナルティを顧みずにパワーユニットのパフォーマンス向上を試みてきたが、ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、そのようなアプローチは変化していくと述べた。マクラーレンとのパートナーシップが終了に近づき、ホンダとしてマクラーレンとの仕事のやり方に変化はあるかと質問された長谷川祐介は「そうですね。ポイントのひとつとして、我々は残りのシーズンでのエンジンアップグレードを最小限に抑えたいです。ですが、それは今年中に最大限の結果を出したいからです」と RACER にコメント。「以前はとにかくパフォーマンス改善に優先順位をつけていました。なぜなら、いかなる改善も来年に繋がるからです。ですから、我々はアップグレードの導入を躊躇しませんでした」「ですが、もう我々は来年ストフェル(バンドーン)やフェルナンド(アロンソ)と一緒に仕事をすることはありませんし、今年のマクラーレンの結果に集中していきたいです」「今年はもっと多くのポイントを獲得していきたいです。とりわけ、私はこのチームに貢献したいと思っています」「ですが、大きなアップグレードを得られるのであれば、もちろん、待つ必要はありませんし、ペナルティを受けることを躊躇する必要はありません」長谷川祐介は、ホンダがF1マレーシアGPで“スペック4”パワーユニットを導入できることを望んでいるが、その後の2レースではペナルティを避けることがさらに重要になると語った。「あと残り6戦ありますし、計画通りにもう1つのエンジンを投入するかもしれません」と長谷川祐介はコメント。「それはマレーシアになるかもしれませんし、鈴鹿もしくは米国(COTA)になるかもしれません」「その観点では、もちろん鈴鹿ではペナルティを回避したいと考えていますし、米国は昨年の結果を踏まえれば、非常に良いポテンシャルがあります」「そういった観点から、マレーシアがチャンスになるかもしれません。ですが、それを言うにはまだ早すぎます。難しいでしょうし、確認はできません」現在、マクラーレン・ホンダは合計17ポイントでコンストラクターズ9位。8位のハースとは20ポイント差、7位のルノーとは25ポイント差となっている。