ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久は、ホンダのF1エンジンの出力について、ルノーより25馬力は上回っているが、メルセデスには40〜50馬力ほど劣っていると考えている。ホンダは、F1ベルギーGPでアップグレード版のパワーユニットを投入したが、新井康久が設定した“フェラーリに匹敵する”という目標には届かず、厳しいシーズンは続いている。
「我々はICE(内燃機関)に関して、まだフェラーリに追いついていません」と新井康久は AUTOSPORT に述べ、フェラーリとのギャップは30馬力未満だと感じていると付け加えた。他のF1サプライヤーと比較してホンダはどの位置にいると感じているかと質問された新井康久は「メルセデスには40〜50馬力劣っていますが、ルノーより20馬力は上だと思っています」とコメント。「我々のエンジンは少しフェラーリに遅れをとっていますが、ルノーよりはずっと良いです。メルセデスにもまだだいぶ引き離されています」「ですが、シーズン後半、トップ2チームに追くことを懸命に目指していきます」「トップチームを捕えるのは難しいかもしれません。彼らには優れた信頼性と燃焼特性がありますからね」「ですが、シーズン終了までにはトップチームに近づきたいです」マクラーレンは、今年のマシンにアグレッシブな空力コンセプトを採用。“サイズゼロ”に必要なパッケージングを達成するためにホンダにプレッシャーをかけた。「パッケージは非常に小さいです。もちろん、大きくはしたいですが、コンパクトな方がいいです」「我々が苦しんでいるのがそのサイズです」ホンダは、来年、寸法を大きくするよう主張するかと質問された新井康久は「いいえ。このパッケージで行きます。我々はそれを改善するために頑張っていきます」と述べた。
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