マクラーレン・ホンダの厳しい2015年シーズンを受け、プロジェクトの担当者についてに疑問の目が向けられている。新生マクラーレン・ホンダとして、かつて成功を収めたマクラーレンとホンダのパートナーシップが復活したが、結果が出ていないことで、マクラーレンは、ホンダへの我慢が限界にきていると報じられている。
マクラーレンのエリック・ブーリエは「ホンダにとっては、5年プロジェクトなら3年か4年後に勝てれば成功したと言えるのだろう。だが、マクラーレンには、3年〜4年待つ余裕はない」とコメント。F1イギリスGPでは、フェルナンド・アロンソがリタイア多発のレースでなんとか1ポイントを獲得したが、ここ最近のレースでは、前進よりも、もしろ後退しているようにも見えた。ジェンソン・バトンは「シーズンが終了したときに2秒遅れていれば、2016年も勝てないのは明らかだろう」と述べている。ホンダの責任者を変えることがそれに対する答えなのだろうか?ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久は、自身の仕事を継続するべきかという質問に「私に何が言えるでしょう? 個人的には引き続きプログラムを率いていたいです。ホンダにとってこれは長期的なプロジェクトであることを約束できます」とコメント。しかし、マクラーレンのエリック・ブーリエは、ブランドイメージに大打撃であることを認める。「損害については理解しやすいだろう。ブランドというのは成功によって、それも継続的な成功によって築かれるものだ」「商業的な面で、この状況は痛い。我々に加わることに関心を持つ多くの人々や企業が存在するからだ。だが、そうした組織の中には、結果が出ていないことに疑問を持つ人がいるかもしれない」伝統的に、グリッドの後方に長く留まることになるチームは人員削減を含めたコストカットに進む。すでにそれについて考えているのかと質問されたエリック・ブーリエは「いいや。我々は、それについて考えなければならなくなるまでに成功すると信じているからね」と主張する。だが、そんなエリック・ブーリエの職さえも脅かされる可能性がある。そのことについて考えているかと質問されたエリック・ブーリエは「なぜ? 私はこのプロジェクトを管理する意思で1年前にスタートした。それが私がやっていることだ」とコメント。「今のところ、それが答えであり、我々は改善しなければならない。それについて考えるにはあまりに早すぎると思う。時間を与えて欲しいし、それから見てみるつもりだ」