ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久は、マクラーレンと以前の全盛期を取り戻そうとしており、プレッシャを感じていると認める。新井康久は、7月上旬のF1イギリスGP以前に表彰台フィニッシュできるとは予想していないが、マクラーレン・ホンダはシーズン末までにメルエデスにチャレンジし、その後は近い将来、支配できると見込んでいる。
マクラーレン・ホンダが開幕5戦をノーポイントで終えていることを考えれば、その新井康久の発言は懐疑的だ。新井康久は、現在、自分にスポットライトが当たっていることを認める。「オーストラリアは良い結果ではありませんでしたが、レース毎に改善していますし、ホンダの取締役は非常に満足しています」と新井康久はコメント。「我々には、マクラーレン・ホンダとしての巨大な素晴らしい歴史があります。誰もが1988年(16戦中15勝)について考えていますし、私に非常に大きなプレッシャーがかかっています」しかし、新井康久は、ホンダは正しい方向に進んでおり、その野心は現実的に狙い通りだと考えている。「プレシーズンのヘレスからバルセロナ(スペインGP)までかなりの改善がありました。大きな変化です」と新井康久はコメント。「大きな努力がありました。パワー面だけでなく、パワーユニットの特性も変わりました。ほとんど新しいパワーユニットです」「すでにレース毎に適用する多くのパーツ、変更、改善、より洗練されたデータアプリケーションを使用するプランを準備しています」「この種のプランは、シーズン中盤までに目標を達成するためのものです」「残念ながら、スペインGPは予想外の状況でした。我々はポイントを獲得できると考えていましたが、残念なことに、フェルナンドのマシンのブレ−キにトラブルが発生しました。非常に悲観的なリザルトでした」「しかし、モナコやカナダではより多くのポイント獲得のチャンスがあるかもしれません。そして、シーズン中盤には表彰台を達成できることを我々は望んでいます」「シルバーストンでのホームレースは非常に重要です。高速コーナーがあり、平均スピードも高いです。なので、ヨーロッパシーズン中盤まえにその目標を達成したいです」2015年中にフェラーリやウィリアムズを捕えられると感じているかとの質問に新井康久は「もちろん、そう思っています」とコメント。では、メルセデスは?「シーズン終了までにそれを達成しなければなりません。それが我々の狙いであり、目標です」1988年の栄光の日々に戻れるかについて新井康久は「私は信じていますし、我々はそのような成功を収め、F1で最有力になれると力を込めて言えます」「おそらく近いシーズンに我々がそれを達成できるかは、来年わかるでしょう」新井康久は、予選でもレースでもトップ10に入れないことで、マクラーレン内で焦りが強まっているとの見方を否定した。「マクラーレンとの関係は非常に固く、コミニュケーションも良いです。全員が一丸となって働いており、非常にハッピーで、笑顔もあります」「毎日マクラーレンと協議しているアイデアがたくさんあります。どれが最も洗練された方法であるかを選択しなければなりません。そして、それをシャシーもしくはエンジンに段階的に素早く適応していかければなりません」「しかし、毎日が刺激的で、爽快で、非常にいい感じです」