マクラーレン・ホンダは、F1スペインGPで新スペックのパワーユニットを投入することに先駆け、今週末のF1バーレーンGPで再びエンジンのパワーを上げる予定だ。今年の予選でまだグリッドの後ろから2列目より前に到達できていないマクラーレン・ホンダだが、開幕戦オーストラリアGP以降、レース毎に前とのギャップを縮めてきた。
チームは、信頼性を確保するためにホンダのエンジンのパワーを抑えてきたが、今週末のバーレーンではもう一段階パワーを上げることができるとの自信を示している。マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは「まだこのエンジンでどれだけのステップを果たせるかをわかっている」とコメント。「バーレーンの段階でもパワーユニットの出力を上げることができるし、バルセロナでは新しいスペックが投入される。したがって、我々は全てのレースで改善していくだろう」「(中国では)信頼性の面で大きく前進を果たしたし、まったく問題なかった。それを達成した意味は大きい。これからエンジンをパワーアップできることを我々は知っており、同じベースでこのエンジンで解放していけるポテンシャルがあることを分かっている。その部分は順調だ」 しかし、エリック・ブーリエは、アップデートがマクラーレン・ホンダの競争力に与えるインパクトについては予測しようとはせず、チームとして今でもシーズン終了までにコンペティティブなリザルトを目標にしていると語るにとどめた。 「全てのレースで改善しているので、どの日とは言わない。我々がわかっているエンジンのポテンシャルはかなり大きいし、これを絶えず繰り返しているので、彼らはきわめて意欲的だ。しかし、メルセデスを倒したければ彼らを上回らなくてはならない」 「我々はエンジンにポテンシャルがあると知っており、ヨーロッパラウンドに向けてプッシュするつもりだ」「また、バルセロナにはマシン自体にも新たに強力な空力パッケージを用意している。我々の望むターゲットは、シーズン終了までにコンペティティブになること。つまり、我々はエンジンと組織の両面のポテンシャルに満足できるということだ」
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