ホンダは、F1日本GP予選で、ルーベンス・バリチェロは17番手、ジェンソン・バトンは18番手に終わった。予選はほぼドライ路面で始まった。第1セッションの2回目のアタックで、バリチェロ8番手、バトン11番手というポジションを得る。しかし、最終アタック直前では、14、16番手まで順位が後退。最後の望みを託して、新しいオプションタイヤでアタックを試みるも、ジェンソンはタイム更新ならず18位。一方のバリチェロは最終アタックを断念、結果17位に終わり、2人とも第2セッション進出を果たせなかった。
ルーベンス・バリチェロ (17位)「2回目のアタックはいいラップだったが、中団の後方になってしまい、あとコンマ3秒ほどあれば10番手にも入れただけに残念だった。このアタックで、すでに限界まで攻めていたので、最後のアタックでは賭けに出て、フロントウイングを少しだけ立てた。残念ながら、これがセクター2でタイヤにグレーニングを引き起こす結果となり、タイムを縮めることができなかった。ホームレースでいい予選ができなかったのが残念だが、明日のレースではあらゆるチャンスを最大限に生かしていきたい」 ジェンソン・バトン (18位)「今日は僕らにとって最良の日ではなかったが、明日のレースはもっとよくなると期待している。この週末はずっとマシンと格闘したが、いいバランスを見出せなかった。午前中、ウエットだったときにマシンの調子はよかったのだが、ドライ路面では、路面のデコボコやコーナーでマシンが不安定になり、それを解決することができなかった。予選の最後のアタックでは、すごくアンダーステアが出ていた。そのためにマシンが安定せず、コーナーを曲がるのが大変で、ラップタイムを縮められなかった。残念な結果だが、あとは今あるパッケージでベストを尽くすだけだ」 スティーブ・クラーク レース兼テスト担当ヘッド・エンジニア「残念ながら、この週末を迎える前から、富士は我々の今のパッケージにとって厳しいだろうと分かっていた。しかしながら、今日の結果が落胆すべきものであることに変わりはない。ウエット状態だった午前のあと、予選がドライになったことから、夜のうちにセッティングしたマシンを煮詰めることができず、未知の領域に踏み込むかのようだった。実際、予選の序盤、特にルーベンスにとってマシンは非常によかった。オプション(ソフト側)タイヤの1セット目が終わったときには、どちらのマシンとも快適に走っており、Q2に進める位置にいた。その後、2セット目のオプション(ソフト側)タイヤに換えたが、それが2人のドライバーのどちらにとってもうまくいかなかった。オプションタイヤには、グリップがあったが、より繊細で両マシンともにグレーニングが出ていた」