元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドは、10年以上前にBMWザウバーで4シーズンをチームメイトとして過ごしたロバート・クビサの態度に満足していなかったと明かす。ニック・ハイドフェルドは、昨年のロバート・クビサのF1復帰は“驚くべき”ことだと称賛し、これまでのチームメイトのなかで最も“完成された”ドライバーだったとしつつも、決して良好な関係ではなかったと語る。
「彼はあのような事故の後にカムバックを果たしたヒーローだ。たとえ、彼のパフォーマンスが、彼自身を含めて僕たちの多くが望んでいたものではなかったとしてもね。あのような事故の後にカムバックすることは肉体的だけでなく、精神的にも驚くべきことだ」とニック・ハイドフェルドは Beyond the Grid に語る。「彼は僕がF1で最も長く組んだチームメイトだった。彼は僕が組んだすべてのチームメイトの中で最も完成されたドライバーだったと言えるだろう」「彼はレースではキミ(ライコネン)ほど速くなかった。彼は予選では(マーク)ほど速くなかった。もちろん、それは僕の見解だ。だが、全体として、パッケージ全体として、彼は本当にそのレベルにいた」しかし、ロバート・クビサは、ドイツの自動車メーカーであるBMWにドイツ人ドライバーのニック・ハイドフェルドがいることで、自分よりもハイドフェルドの方が贔屓されていたと感じていたよいう。「僕が彼について好きではなかったこと、もしくは、彼自身にとってもあまり役に立たなかったことは、ほとんどの場合、彼はチームが自分よりも僕に利益をもたらしていると思っていたことだ。BMWというドイツのチームで僕はドイツ人ドライバーだったからね」とニック・ハイドフェルドは回想する。「彼はかなり頻繁にマスコミの前でそういう態度を出していたので、僕はそれが気に入らなかった。それが真実ではないと思っていたけど、彼は常にチームは彼よりも僕を贔屓しているので、どんなことでも僕の方が良いものを得ていると言っていた。それは真実ではなかった」ニック・ハイドフェルドは、F1での12年間のキャリアの間に13回の表彰台を獲得した。そのうちの8回はBMWザウバーで達成されたが、勝利を収めることができなかった。一方、ロバート・クビサはBMWザウバーでの同じ4年間で、F1カナダGPでポーランド人ドライバーとしてF1初勝利を含め、9回の表彰台を達成している。ニック・ハイドフェルドもロバート・クビカも、2009年末にBMWがF1から撤退してことでチームを離れた。ニック・ハイドフェルドは、今になって考えれば、BMWはF1を撤退するのは早すぎたと考えている。「レーシングドライバーとしての僕の見方での最大の事実のひとつは、彼らはF1を撤退するのが早すぎたということだ」とニック・ハイドフェルドは語る。「チームとBMW全体の観点から、当時の金融危機を鑑みれば、おそらくそれは正しい決定だったかもしれないけどね。でも、彼らの結果を見れば、彼らは本当にうまくやっていたと思う」「ザウバーという比較的小さなチームとともに順位を上げていこうとする場合には、ときどき一歩後退するのは普通のことだ。そして、彼らはあまりにも早く撤退を決めてしまったと思う」
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