ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)は、加入後25戦目となる中国GPでようやく初表彰台を獲得した。F1史上最多勝ドライバーにとっても、フェラーリ加入後ここまで表彰台に届かなかった期間は異例の長さだった。だが、その裏でフェラーリは一貫して前向きな姿勢を崩さなかった。結果が伴わない状況でもチームは支え続け、「次こそ」と励まし続けたという。その継続的な支援が、2026年シーズンに入っての復調につながっている。
25戦続いた表彰台不在 フェラーリ加入後の苦闘ハミルトンはフェラーリ加入後、1シーズン以上にわたって表彰台から遠ざかることになった。これはフェラーリの新加入ドライバーとしては前例のない長さとなった。同じ期間にシャルル・ルクレールが8回の表彰台を獲得していたのとは対照的であり、ハミルトンにとっては厳しい時間だった。さらに、シーズン中に4位を4回記録しながらも一度もトップ3に届かなかったことも、この苦戦を象徴している。このようなケースは1994年のルーベンス・バリチェロ以来となった。「次こそ」支え続けたフェラーリの姿勢鈴鹿での取材でハミルトンは、チームの支えについて次のように語った。「チームはこの1年、本当に素晴らしかった。特にガレージの中ではね。サポートは本当に大きかった」「毎週末、うまく結果を出せなかったと感じて戻ってくると、本当に悔しかった。でも彼らはいつも『次こそだ、次こそだ』と言ってくれたんだ」「彼らは常にポジティブで、支え続けてくれた」結果が出ない中でも責任を感じていたハミルトンに対し、チームはプレッシャーではなく信頼を示し続けた。この姿勢が、長い低迷期間を支える重要な要素となっていた。フェラーリ適応の壁と2026年の変化ハミルトンはメルセデスで12年間を過ごした後にフェラーリへ移籍しており、環境の変化は大きかった。単なるチーム変更ではなく、文化や働き方の違いも含めた適応が求められた。ジェンソン・バトンは、2026年に入りその適応が完了しつつあるとの見方を示している。「彼はもう落ち着いたと思う。去年は新しいチームでの最初の年だった。長年メルセデスにいて、そこから移るのは簡単じゃない」「しかもフェラーリだし、国も違う。ルイスのようなドライバーでも時間はかかるものだ」「でも今年は自信を取り戻しているし、シャルルに対してもしっかりプッシュしている」2026年シーズン序盤、ハミルトンは日本GPで6位に終わったものの、ポイントは前年同時期の15点から41点へと大きく伸ばしている。レギュレーション変更と適応の進展が重なり、パフォーマンスは明確に改善している。