ルイス・ハミルトンは、2025年F1第14戦ハンガリーGPの予選でQ2敗退に終わったあと、自らを「使えない」と表現し、フェラーリには「ドライバーを替えるべき」とまで語った。今週末、フェラーリの最新アップグレードが表彰台争いを後押しすると期待して臨んだハミルトン。ハンガロリンクではこれまで9度のポールポジションを獲得しており、他を圧倒する成功を収めてきたが、今回はその再現には程遠い内容となった。
予選ではQ2で敗退し、トップ10入りすら果たせなかった。チームメイトのシャルル・ルクレールに対してフリー走行から常に後塵を拝し、マクラーレン勢に次ぐ最有力と目されたフェラーリの勢いに乗ることもできなかった。気温が下がるにつれSF-25のグリップ性能が失われたことが要因とみられ、ハミルトンは最終的に12番手で予選を終えた。前戦ベルギーGPでもQ1で敗退するという不振に見舞われていたハミルトンは、今回も予選後の無線で苛立ちを露わにし「毎回だ、毎回」と語った。Sky Sports F1にその無線の意図を問われると、ハミルトンは次のように答えた。「そう、自分のことさ。毎回こうなるんだ」ルイス・ハミルトンはハンガロリンクで史上最多のポールポジションを記録しているが、今回は12番手に終わったその後のメディア取材ではさらに厳しい自己評価を口にした。「うん、“使えない”。まったく使えないね」「チームが問題なんじゃない。もう1台はポールを獲ってるんだから。たぶんドライバーを替える必要があるんじゃないかな」それでもハミルトンは、ルクレールがサプライズでポールを獲得したことについて、チームにとって重要な励みになると認めた。「チームにとっては素晴らしいことだよ。クルマがポールを獲れる力を持っているのは明らかだ。シャルルにおめでとうと言いたい」一方で、前戦スパでは雨に助けられて7位入賞を果たしたものの、今回に関しては天候の変化にすら望みを託すことはできないという。「正直、今の僕を助けられるものなんて何もないと思う」