F1ラスベガスGP 予選Q2:ハジャーが2番手で突破 ローソンも6番手
2025年F1ラスベガスGPの予選Q2は、Q1の豪雨から一転して雨が弱まりつつも、路面は依然として深いウェットのまま進行。タイヤ戦略が結果を大きく左右する難しい状況となり、以下の5名がQ2で敗退した。

Q2は全車がフルウェットで走行を開始。雨は止んでいたものの路面の水量は多く、各車はウォームアップとアタックを繰り返しながらタイムの向上を狙った。序盤はランド・ノリスが1分53秒台をマークして全体の基準タイムを確保し、ジョージ・ラッセルやオスカー・ピアストリがこれに続いた。

そんな中、最大の焦点となったのがランス・ストロールのギャンブル。彼は最初にインターミディエイトへ交換した唯一のドライバーとなり、乾き始める路面を予測して一発のアタックに賭けた。しかし、チームが想定した「3周の準備時間」は実際には確保できず、タイヤの適温に持ち込む前にアタックを迎える形に。ストロールはタイムを伸ばせず、最終ラップも改善ならずP12で敗退した。

レーシングブルズはアイザック・ハジャーが2番手タイムをマーク。チームメイトのリアム・ローソンも6番手タイムを記録して、2台揃ってQ3進出を果たした。

終盤にはガスリーがP11から渾身のアタックで7番手にジャンプアップし、ヒュルケンベルグをノックアウト。オコンとベアマンはタイムアタック途中でペースを上げられず、コラピントも最終局面でアタックを中止してQ3進出を逃した。

■ Q2脱落者(11〜15番手)
11位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
12位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
13位:エステバン・オコン(アルピーヌ)
14位:オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
15位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)

Q2は雨の収まりとともにタイムが一気に改善する“トラックエボリューション”が重要となり、タイヤ選択の判断が結果を決める難しいセッションとなった。ストロールのインター賭けは大きく裏目に出た一方、上位陣はウェットを貫き着実にQ3進出を果たしている。

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カテゴリー: F1 / F1ラスベガスGP / F1レース結果