ルイス・ハミルトンは、F1イギリスGPの予選でラップ終盤をまとめきれなかったことで、フロントロウを逃したと考えている。シルバーストンで通算7度のポールポジションと9勝を誇るハミルトンは、予選Q2を最速で終え、Q3でもポール争いに加わっていた。しかし最終ラップの第3セクターでタイムを失い、最終的にはトップのマックス・フェルスタッペンに0.203秒遅れの5番手で予選を終えた。
ラップ終盤に何があったのかを問われたハミルトンは、「ターン16でアンダーステアが出て、それまでのタイムを失ってしまった」と説明した。そして、「あれがなければ少なくとも2番手は取れたと思う」と付け加えた。「進歩には本当に満足しているし、正しい方向に進めていると思う。エンジニアとの連携もこれまで以上にうまくいっていて、セットアップの面でも手応えを感じている」「ラップ自体は本当に良かった。最後のコーナーまではね。ちょっとアンダーステアが出て、縁石に乗って少しワイドになって、そこでミスをしてしまった」「タイム的にはコンマ1秒ちょっとだったと思う。それがあれば確実にフロントロウに並べたはずだよ」フェラーリの根本的な弱点は「低速域のアンダーステア」ハミルトンは今季2度目となるシャルル・ルクレールの上回りを果たしたが、フェラーリのSF-25については「低速コーナーでのアンダーステアが根本的な課題」だと指摘した。「最終的には、僕たちのクルマは低速でアンダーステアが出る。これはこのマシンに根付いている性質なんだ」「だから、僕もシャルルもパフォーマンスを引き出すためにオーバードライブしている。純粋なペースでは、このクルマは自然に速いとは言えない」「だから余計に頑張らないといけなくなって、それがマシンをとても扱いにくくしている。もう少しだけでも性能が必要なんだ」「Q3の2回目のランは、これまではいつも苦戦していたけど、今日は改善していた。それはポジティブなことだし、僕自身も一歩前進できたと感じている。まだ引き出せるものがあるはずだ」この問題が今季中に解決可能かと問われたハミルトンは、「分からない。解決できるかどうかは何とも言えない」と述べるにとどめた。
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