ルイス・ハミルトンは、スクーデリア・フェラーリの2025年型マシン「SF-25」で続くブレーキの問題について、「まるでくじ引きだ」と表現し、イモラでのフリー走行金曜セッションでもスピード不足に悩まされたと明かした。ハミルトンは、F1エミリア・ロマーニャGPの舞台となるエンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ・サーキットで行われたフリー走行2回目(FP2)で11番手にとどまった。各ドライバーがピレリの最も軟らかいコンパウンドを使って予選シミュレーションを行った中での結果だった。
1時間のセッションを通して、ハミルトンはブレーキの問題に悩まされ続けた。このトラブルはシーズンを通して続いており、メルセデス時代のCarbon Industrie製ブレーキパッドから、スクーデリア・フェラーリで使用されているBrembo製への移行が原因ではないという。「問題はブレーキパッドの移行じゃなくて、パフォーマンスにあるんだ」とハミルトンは語った。「毎回がくじ引きなんだ。サイコロを振って、あるパッドをつけるとうまくいくけど、別のをつけるとうまくいかない。明日こそはうまくいってほしいね。もちろん、解決しようと取り組んでいるよ」FP1では、ハミルトンはポジティブな兆しを見せ、5番手タイムを記録。トップタイムのマクラーレン勢との差も1コンマ以内と僅差だった。「FP1ではすごく満足してたよ。クルマに乗ってる感触も良かったし、前進できたと感じてた。ポジティブな手応えがあったんだ」しかし、午後のセッションに向けて「ごく小さなセットアップ変更」を施したことで、再びブレーキ問題に悩まされることになったという。「今年やった変更の中でも一番小さい部類のセットアップ変更だったんだけど、それでブレーキに問題が出てしまった。その結果、パフォーマンスに大きな影響が出た。正直、こういうことが今シーズンずっと起きてるんだよ」