メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、すでに支配的な2023年のF1マシンが「進化し続ける可能性が高い」ため、レッドブルを捕まえるには「長い時間がかかる可能性がある」問題のあった2022年のコンセプトに固執していたメルセデスは、開幕前からその判断が間違っていた可能性が高いことを知り、代わりに来月イモラで開催されるエミリア・ロマーニャGPに向けて準備されている、変更したフロアとサイドポッドのコンセプトに開発リソースを割いた。
ハミルトンとジョージ・ラッセルがオーストラリアGPでより強いパフォーマンスを見せたとしても、メルセデスF1はこの進路変更にコミットし続けている。メルセデスF1勢は予選をそれぞれ3位と2位で通過し、ラッセルはレッドブルのポールシッターであるマックス・フェルスタッペンからコンマ3秒以内に入り、一時はレースをリードし、ハミルトンはフィニッシュで2位となった。ハミルトンは、レッドブルがRB19で横ばいになる可能性がある一方で、同様にペースを見つけ続ける可能性も高いと警告。そのため、追いつくのに予想以上の時間がかかるかもしれないと語る。「クルマを捕まえるのに、長い時間がかかるかもしれないことは承知している。レッドブルを見ていると、おそらくこれからも進化し続けるだろう」とハミルトンは語った。「パフォーマンス面で停滞するクルマもあるけど、ある地点に到達して、そのまま進むことはありえない。その可能性もあるかもしれないけどね」「彼らは素晴らしいチームを持っているから、きっとダウンフォースを追加し続けるだろう」「僕たちはいつ変更を行うかを確認する必要がある。その仕事が遠くないことを祈っていはいるけど、その差を縮めるには、今年の残りの期間が必要なのは確かだ」メルセデスF1の新型W14に何を期待しているかと問われたハミルトンは、微調整されたデザインが、より開発しやすい即時的なステップを提供することを望んでいると語った。「トリックが見つかれば、他から大きく離されることなく、正しい道に進むことができると期待している部分がある」とハミルトンは付け加えた。「我々はこれまでにも、素早く開発できることを証明してきたし、クルマのポテンシャルが開花したときにもそうであってほしい」「みんなはその方向で全力疾走できる。彼らが、今あるものにとらわれず、シフトすることにオープンであることに感謝している」