5度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、若手ドライバーが教育面であまりに多くの妥協を強いられてしまう危険性を懸念しており、FIA会長のジャン・トッドと話し合いを行う意向であることを明らかにした。ルイス・ハミルトンは、レーシングドライバーとしてのキャリアを追求して学校を辞めて成功を収めることができなかった場合に拠り所がほとんどない若手ドライバーたちの手助けをしたいと考えている。
ルイス・ハミルトンは、自分が若い頃にマクラーレンでデビッド・クルサードやミカ・ハッキネンと会ったときのような“目の輝き”を子供たちに感じていると語る。「ドライビングを続けて、子供たちを励まし続けたいと思っている」とルイス・ハミルトンはコメント。「どこかの段階でジャンに会いたいと思っている。僕たちは学校に通っている若い子供たちにポジティブな影響を与えられると感じている」「レースをしている多くの子供たちが教育を受けていない、もしくは教育を受けることができてない。親は子供たちを集中させるために学校を辞めさせてしまうし、それが実現しなかったときに失敗していまう」「もちろん、チャンピオンを獲得するのは素晴らしいことだけど、ジャンと一緒に仕事ができることを願っている。そのような子供たちがF1に到達できなかったり、レーシングドライバーに慣れなかった場合にもエンジニアになれるようにね」「チーム内には数千人のスタッフがいる。全ての組織内に多くの機会があるし、僕はそれに関与したいと思っている」若手ドライバーの教育が妥協を強いられているというルイス・ハミルトンの懸念には、レッドブルのデザイナーを務めるエイドリアン・ニューウェイも同調している。ニューウェイは、2014年後半にFIAに対して息子のハリソンのような子供たちがテストやレースによって学校での努力を脅かすのを防ぐことを望んでいると語っていた。ルイス・ハミルトンは、自分が“ずっとレーシングドライバーとして記憶されていく”とわかっているが、実現するためのプラットフィームとして生かせるコース外での他のアイデアがあると語る。「この素晴らしいスポーツと僕が持っている素晴らしい機会は、僕に他のことをするための素晴らしい基盤と機会をもたらしてくれた」とルイス・ハミルトンはコメント。「僕は常にポジティブな影響を与えたいと思っている。結果だけを求めることは望んでいない。将来のためにポジティブなことをしたいと思っている」「だから、学校を建てることによって、教育を奨励したり、困難な時期を過ごしている人々を助けている人として覚えていてもらいたいと思っている。言葉にするのは難しいけど、意味のないことに自分の時間を使いたくないはないんだ」