ルイス・ハミルトンは、F1カナダGPの予選でアイルトン・セナと並ぶ通算65回目のポールポジションを獲得。セッション後、セナの家族から実際にアイルトン・セナがレースで着用したヘルメットをプレゼントされた。ルイス・ハミルトンは、F1カナダPGの予選Q3で圧巻の走りを披露。Q3だけでコースレコードを2度更新して1分11秒459を記録。ライバルのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に0.330秒差をつけ、今シーズン4度目となるポールポジションを獲得した。
通算65回のポールポジション獲得は、アイルトン・セナと並んで歴代2位。1位のミハエル・シューマッハ(68回)にあと3回まで迫った。予選セッション後、ターン2でファンの前でインタビューを受けた後、ルイス・ハミルトンは、1987年のロータス時代にアイルトン・セナが実際にレースで着用していたヘルメットをセナの家族からプレゼントされた。ルイス・ハミルトンは、幼い頃からアイルトン・セナに憧れ、カート時代からセナと同じカラーリングのヘルメットを着用してきた。感動で言葉を詰まらせたルイス・ハミルトンは、すぐに展示ケースからヘルメットを取り出してキス。小脇に抱えてパドックへと戻り、トップ3ドライバーの写真撮影もそのヘルメットを手に持ったまま行った。FIAのプレス会見でも自分の前にヘルメットを飾って対応したルイス・ハミルトンは「身震いしているよ。アイルトンは今の僕に大きな影響を与えたドライバーだ。彼に並び、これを受け取れるなんて、本当に名誉なことだ」とコメント。「これを僕に送ってくれたセナのファミリーに感謝している僕はアイルトンの遺物をひとつも所有していないんだ。これは僕が持っている全てのトロフィーやその他のもののなかで最も特別なものだ」「ファミリーから表彰されるなんて光栄の至りだ。正直、これ以上に幸せなことはない」ルイス・ハミルトンは、アイルトン・セナの通算勝利数である41勝を超えたときから、ポールポジション記録でもセナに並ぶことを目標にしていたと認めた。「少し前に勝利数でアイルトンと並んでから、これが僕の焦点だった。文字通り子供の頃は運が良ければアイルトンに匹敵できるかもしれないと思っていたけど、それが実現したなんて信じられない」「学校から帰ってきて、アイルトンのビデオテープを観ていたのを思い出す。今、僕がここにいて、たくさんのポールを獲得しているなんて本当に変な感じだ」「このような素晴らしいドライバー(会見に出席してベッテルとボッタス)、そして、キミとレースをするという僕のキャリアでも最も厳しいシーズンだし、僕たちは本当に僅差だ。僕たち全員が限界までプッシュしているし、完璧を目指している」「もちろん、常に完璧であることはできないけど、今日は自分にできる最大限に近づけたと思う」あと3回のポールポジションで、ルイス・ハミルトンは、7度のワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハの記録に並ぶ。ミハエル・シューマッハの記録に並ぶことはどれくらいの意味があることかと質問されたルイス・ハミルトンは「そこにたどり着いてみないと実際には言えない」とコメント。「はるか先のことに目を向けることはできないし、今はこの瞬間に感謝しなければならない。アイルトンは僕が初めて知ったドライバーだった。それはヘルメットのカラーだった。子供として注目していた」「ミハエルの驚くべき記録に近づいていることに関しては、僕はそこにたどり着くつもりだし、その瞬間は本当に名誉に感じるだろう」65回のポールポジションをルイス・ハミルトンは11シーズン162戦目で達成。アイルトン・セナは11シーズン195戦目で達成している。アイルトン・セナの実使用ヘルメットをプレゼントされたルイス・ハミルトンOO.ready(function() {window.pp = OO.Player.create("player", "UxbTZqYjE6VQtYOeJMJI1Q_UP0qXBC87");});関連:F1カナダGP 予選:ルイス・ハミルトンがセナに並ぶ65回目のポール