ハースF1チームは、今週末のF1アメリカGP(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)に向けて、恒例となった特別リバリーで参戦する。今季2度目の“ホームレース”に合わせ、マシン「VF-25」に星条旗をモチーフとした新デザインを採用する。リバリーはフロントウイング、ノーズ、サイドポッド、エンジンカバー、リアウイングエンドプレートに星とストライプのグラフィックが施され、エステバン・オコンとオリバー・ベアマンの2台に適用される。
エステバン・オコンは「ここは僕たちのホームレースのひとつなので、アメリカのファンが今年も素晴らしい雰囲気を作ってくれると確信している。特別リバリーを披露できるのが楽しみだし、ホームのファンにたくさんの歓声を届けられるような走りをしたい」と語った。また、チームは見た目だけでなく、わずかなアップグレードパッケージも投入する。小松礼雄代表は次のように説明した。「ここでは小さなアップグレードを持ち込む予定ですが、スプリント週末なので評価の機会はFP1だけになります。そのため、初回走行から全力で取り組むことが何より重要です」ハースF1チームは2022年初頭にロシアの旧タイトルスポンサー「ウラルカリ」と契約を解消して以降、アメリカGPでは毎年アメリカを象徴する特別カラーを採用している。今季の“ホームレース三部作”は、5月のマイアミGP、今回のアメリカGP、そして来月のラスベガスGPで構成される。さらに、今季は他のグランプリでも特別カラーを展開。日本GPではトヨタとの技術提携を記念してピンク基調のリバリーを披露し、カナダGPではF1参戦200戦目を祝し、デビュー当時のグレー基調デザインに回帰した。ハースF1の近年の試みとチーム状況ハースF1チームは、ファンとの結びつきを強めるマーケティング戦略の一環として、近年は各地の文化や節目をテーマにしたリバリーを積極的に採用している。現在コンストラクターズ選手権では9位につけており、8位のステークとの差はわずか9ポイント。終盤戦に向けて開発の手を緩めず、地元アメリカでの勢いを後押しとしたいところだ。