ハースF1チームのニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンは、リアウイングが検査に合格しなかったため、2024年F1第8戦モナコGPの予選で失格となった。予選後、FIA(国際自動車連盟)の検査チームは、ハースF1チームの2台のマシンのDRSクリアランスが最大許容開口部の85mmを超えていることを発見した。
この問題はスチュワードに委ねられ、2台とも失格という通常のペナルティが確定した。他のライバルたちと同様、ハースF1チームもモナコでの大きなダウンフォースの要求に応えるため、新しい仕様のリアウイングを持ち込んだ。ハースF1チームは、ルールに適合させるためにセッティングを変更する必要があった新しいウイングでミスを犯しただけだと説明し、その責任を認めた。「チームは、これはウイングフラップのギャップを設定する際の不注意によるミスだと説明した」とスチュワードは、2台のマシンを対象としたほぼ同じ声明にこう記した。「使用されたウイングはモナコで初めて使用された新設計のもので、旧設計のウイングはレギュレーションに準拠し、最大のギャップはウイング中央から測定されていた」「新しい設計では、最大のギャップはウィングの端にあったが、チームは新しい設計に従ってギャップを設定するようメカニックを訓練していなかったため、不適合となった」「チームは、不適合によって得られるパフォーマンス上の利点はないと主張した。国際競技規則第1.3.3条は、それが無関係であることを明確にしている。チームは率直に誤りを認めた」ルイス・ハミルトンは2021年ブラジルグランプリのスプリント予選で同様の問題で罰せられ、その結果、メルセデスのドライバーはスプリントのポールポジションを失い、スターティンググリッドの最下位に降格した。土曜日の予選Q2でマグヌッセンは15番手だった。最終ラップのフライングラップを中止するよう求められたマグヌッセンは怒りをあらわにした。ヒュルケンベルグは12位と少しだけ順位を上げたが、Q2でエステバン・オコンのアルピーヌを妨害したとしてスチュワードから警告を受けており、無線通信システムが機能しなかったためオコンが近づいていることに気づかなかったと説明している。スチュワードは、複数のチームから無線の問題に関する複数の報告を受けており、またオコンが重大な妨害を受けていないと指摘したため、それ以上の措置を取らないことに決めた。