ハースF1チームの元代表であるギュンター・シュタイナーが、チームから追放されてから2カ月、来週バーレーンで行われるF1パドックにテレビ解説者として復帰する。ドイツの放送局『RTL』から7レース、『チャンネル10』からオーストラリアGPに出席する予定であり、スケジュールに合う他の仕事の可能性についても交渉中だという。
RTLでの仕事はシーズン後半に集中しており、バーレーンに続いてハンガリー、ベルギー、オランダ、イタリア、アゼルバイジャン、ラスベガスと続く。58歳のシュタイナーは、昨年COTAで開催されたNASCARのイベントで初めてテレビ解説を経験し、F1イベントの合間にアメリカを訪れた際にも同様の役割を果たした。「私はまさに、古き良き時代のニキ・ラウダのようないわゆる専門解説者です」とシュタイナーはautospotに語った。「とても早く決まった。先週の日曜日にメールが来て、興味があるかと聞かれた。月曜に話し合って、彼ら同士で打ち合わせをし、火曜に僕にできるかどうか聞いてきた。私は『もちろん、いいよ』と答えた」「彼らは誰かを探していた。彼らはいつも同じ人ではなく、プログラムを少し若返らせたくて、ちょうど私の名前を思いついたんだと思う。それで彼らと話した」「いつも言っているように、私の人生はいつも驚きに満ちている。1月に人々が私に『これから何をするつもりですか?』と尋ねたとき、私は『これから何をするかについては心配してない。つまり、何が起こるか分からない』といった。そして、これらのことが起こった」単発のオーストラリアのテレビ出演について、「4~5週間先のことだから、まだ本当にわからない。そこで何をするのかまだよくわからないんだ!似たようなことをやっていると思う」とシュタイナーは語った。シュタイナーは、昨年3月にCOTAで行われたFox SportsでのNASCARの経験が、目からウロコの有益な準備になったことを認めている。「そうだね。当時はまだNASCARのことをよく知らなかったし、みんながNASCARをやってみようって言うから、『やってみよう』って答えたんだ」「今では、それができて本当にうれしい。なぜなら、去年オースティンに行ったときは、テレビをやったことがなかったから、どうやればいいのか全然わからなかった。少なくとも、それが何を意味するのかは大体わかっている。良い経験だった。 何か違うことができたし、いい経験だった。まともな仕事ができると思うよ」シュタイナーは、ドライバーやチームに対する批判的な意見が正当なものであれば、それを口にすることに何の抵抗もないと言う。「プロフェッショナルであり続ける限り、自分の意見を持つ必要がある。すべてが良いとは言えない」とシュタイナーは語った。「私は事実に忠実であろうとしている。誰かを怒らせたいと思ったことはない。実際はその逆だ。私の人生では誰も怒らせたくない。私は努力せずにそうしている!」「私は自分の意見を持ち、努力することなくそれを実現するが、、私には意見があり、それはその人に反するものではない。私は人を批判する人間ではなく、ただ事実を説明するだけだ。人を裁くのは私が最後だ」彼はまた、『ドライヴ・トゥ・サヴァイヴ』に出演する際のトレードマークとなっているカラフルな言葉遣いには頼らないとも主張している。「公式インタビューで何回悪態をついただろう?」とシュタイナーは語った。「FIAの記者会見で何回悪態をついただろう?そこで悪態をついたのは誰か?完璧なフレッド(バスール)、完璧なトト(ヴォルフ)だ。グエンターじゃない!」シュタイナーは、F1で働くチャンスはほかにもあるというが、あまり旅に出たくはないようだ。「何人かと話しているんだけど、今はちょっと、24戦はやりたくない」とシュタイナーは語る。「こういうこともあるんだ、何かを始めると、突然、それが大きくなる」「かなり多くのことが起こっているが、すべてに飛びつくわけではなく、ただ評価するだけなんだ。そうでないと、1つのことをすると、もう1つのことができなくなってしまうからね」「大きな選択肢があるとは言えないが、その瞬間に選択できるのは素晴らしいことだ。とても幸運な場所だよ」