ハースF1チームの代表を務めるギュンター・シュタイナーは、F1のスチュワード・システムに対する批判において意外な味方をつけた。シュタイナーは、スチュワード制度全体を批判し、スポーツの評判を落としたという理由でバルセロナのスチュワードに呼び出された。
モナコでのニコ・ヒュルケンベルグのペナルティに激怒したシュタイナーは、オフィシャルを「キャリアに何百万ドルも投資した人たちの運命」を決める権利のない「素人」と呼んだ。「レーススチュワードは仕事ですらない」とシュタイナーはSky Deutschlandに語った。「給料をもらっている仕事なら解雇される可能性があるからだ」最終的に叱責処分が下され、シュタイナーは誤解を呼ぶような言葉を使ったことを謝罪した。はっきりしているのは、F1チーム代表の同僚たちが、この騒動について尋ねられたとき、FIAを批判するという不安定な立場から距離を置いていたことだ。アストンマーティンF1のチーム代表を務めるマイク・クラックは「これについてはFIAの決定に委ねたい」と語った。「同じだ。我々はFIAを信頼している。そうだよね?」とマクラーレンF1のチーム代表であるアンドレア・ステラは付け加えた。興味深いことに、シュタイナーを擁護したのは、甥であるミック・シューマッハをハースF1チームから解雇され、批判を繰り返してきたラルフ・シューマッハだった。「より一貫性を求める要求がますます高まっている」と元F1ドライバーはバルセロナで語った。「もちろん、シュタイナーがそれをどのように表現したかは重要なことだ。私たちは皆、ギュンター・シュタイナーを知っている」「しかし、それ以外の点では、私は彼に賛成だ。シュタイナーの批判の中心は、パートタイムで無給の交代制スチュワードをF1から追放し、有給でプロのフルタイムスチュワードパネルに置き換えることを望んでいることである。「私がちょっと気になるのは、私たちは互いにオープンで正直でいられるのではないかということだ」とラルフ・シューマッハは語る。「プロのスチュワードを使いたい、一年中同じスチュワードを使いたい、そのような議論は許されるべきだろう」「そうでなければ、すぐに罰せられるから何も言えないという、警察国家のような感じになってしまう」F1スペインGPでは、角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)が、周冠宇(アルファロメオ)から防御ウする際にコース外に押し出したとして5秒ペナルティが科された。非常に微妙な裁定にファンからはSNSでチームに抗議を求める声も挙がっているが、スクーデリア・アルファタウリはペナルティを受け入れている。スクーデリア・アルファタウリのクラウディオ・バレストリ(チーフエンジニア / ビークルパフォーマンス)はチームのプレスリリースで「角田裕毅は1コーナーで周(冠宇)を防御した際に、エイペックスで十分なスペースを空けなかったため、5秒のペナルティを受け、12位でフィニッシュした」との一文でこの件を片付けた。