ハースF1のエンジニアリングディレクターを務める小松礼雄が、ミック・シューマッハのF1ヤングドライバーテストでの仕事ぶりについて語った。2021年にハースでF1デビューすることが決定しているミック・シューマッハは、ヤス・マリーナ・サーキットをVF-20で125周走行。15番手タイムとなる1分39秒947でテストセッションを終えた。
「ミックが1日を通してマシンに乗るのは今日が初めてでした」と小松礼雄は語った。「ミックがマシンを理解することに集中し、その後、彼の力を最大限に引き出せるようにマシンバランスを調整していきました。一発のパフォーマンスなどには焦点を当てておらず、シンプルに異なる燃料量などさまざまなことを理解してもらえるようにしたかったんです。また、重い燃料を積んでのタイヤマネジメントにも焦点を当てました」「路面温度が高い時間帯と終盤にかけて路面温度が下がっていったタイミングでロングランの経験を積んでもらえたことはミックにとって本当に良かったと思います。ロングランではC4とC5の両方のタイヤを使いました。彼は自分で多くの調整を行い、利用可能なツールをしっかりと生かしていました」「ですので、今日はとても良い1日でした。彼は125周を走破し、フィットネス的にはまったく問題ありませんでした。今日、我々が達成したかったことについてプログラムを完全に理解してくれていました。それから、F2のピットレーンで11回のスタート練習も実施し、時間が経つにつれて手順が改善され、とても良いレベルになりました」「全体として、我々はとても満足しています。彼の姿勢は素晴らしく、プログラムに対する理解、マシンへの理解、そして、タイヤマネジメントを改善するためのエンジニアたちとの取り組みも本当に素晴らしいと思います。とても満足しています」