ハースF1チームのギュンター・シュタナーは、ルノーによる“Bチーム”への苦情を批判。不満を述べるのではなく、F1で良い仕事をすることに努めるべきだと語る。ルノーF1チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、Bチームの台頭はルノーを含めたチームにとって脅威になるかもしれないと語り、パーツの購入を規制するべきだと訴えた。
「我々のようなチームにとって我々よりも30~40パーセント多くのリソースを持つ上位3チームと競争することはすでに挑戦だ」とシリル・アビテブールはコメント。「彼らが現在自分たちのリソースを他のチームと組み合わせることができる、あるいは予算の上限の範囲内で相乗効果の恩恵を受けることができるようであれば、それは問題だ。少なくとも他のチームにとってはね」2019年の序盤でハースF1チームがミッドフィールドで上位争いを展開していることで、Bチームが得ている利益についての注目が増している。ルノーは、2020年から外部からブレーキダクトを購入することを訴え、ストラテジーグループとF1コミッションをそれを承認。この動きは、フェラーリからパーツを購入するハースF1チームに影響を与えることになるかもしれない。しかし、ギュンター・シュタイナーは、ルノーF1チームがシーズン開幕戦で期待していたペースを発揮できなかったことで、パフォーマンス不足の言い訳を考えていると主張する。ハースとルノーの関係が“加熱”していることについて質問されたギュンター・シュタイナーは「彼はもっと良い仕事をしなければならない。それができれば、彼らも熱くなることはないだろう。それは彼ら自身に委ねられている」とコメント。「私の意見では、多額のお金を費やしても十分なパフォーマンスを発揮できなかったことで自分たちで問題を起こしている」「彼らは自分たちの技術を改善させる必要があるし、我々を妨げてパフォーマンスを低下させようとしないでほしい。彼らはビッグチームに近づいていない。そこが問題だ」また、ギュンター・シュタイナーは、ハースが採用しているビジネスモデルが他のチームがF1で成功するのを妨げているとの提案にも反論した。「彼らは彼らのビジネスモデルで勝つことができるだろう? そこが疑問だ」とギュンター・シュタイナーはコメント。「我々が勝っていないことと、彼ら勝っていないことの違いは何でか? それはビジネスモデルではなく、彼らの問題だ」「彼らの問題は我々が彼らより優れていることであり、彼らは言い訳として『我々は勝てない』とそれを利用している。彼らは勝つことができるだろうか? そうは思えない」ギュンター・シュタイナーは、ブレーキダクトの動きはハースF1チームにとって高価ではあるが、それが劇的な問題を引き起こすことはないと主張した。「もっとお金を費やさなければならなくなるだけだ」とギュンター・シュタイナーはコメント。「それを行うにはもっと多くの人が必要だ。ブレーキダクトを作らなくてよければ仕事は簡単になるが、今後はやらなければならない」「我々はもっと大きなハードルを乗り越えてきた。これ以上の睡眠を失うことはないだろう。我々が今日いる位置とルノーがの位置を見れば、良い結果が出ていると思う」
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