元F1ドライバーのロマン・グロージャンが、2021年にデイル・コイン・レーシングからインディカーに参戦する契約に近づいていると報じられている。ロマン・グロージャンのF1キャリアは、昨シーズン終盤のF1サヒールGPのオープニングラップでの恐ろしいクラッシュで幕を閉じた。昨シーズン限りでハースF1からの離脱が決定していたグロージャンだが、炎上するマシンから脱出する際に手に火傷を負ったことで2戦を残してチームを去ることになった。
ハースF1からの離脱が発表された後の昨年11月、ロマン・グロージャンはインディカーのチームといくつかの良好な関係を確立していると話していたが、 Racer は、デイル・コイン・レーシングと契約が成立目前のところまできていると報じた。アレックス・パロウがチップ・ガナッシ・レーシングに移籍し、サインティノ・フェルッチがNASCARに転向したことで、デイル・コイン・レーシングには現在2つの空席がある。ロマン・グロージャンは、有力候補の一人だが、ハースF1チームのリザーブドライバーであるピエトロ・フィッティパルディ、また、インディカーでレースをしてきたチャーリー・キンボールとエド・ジョーンズも候補に挙げられている。過去にロマン・グロージャンは、オーバルレースの危険性によってインディカーへの転向を検討することに二の足を踏んでいた。しかし、今年のシリーズのスケジュールでは、4つのオーバルしかなく、それがロマン・グロージャンの関心を呼び起こしたと Racer は伝えている。