ハースF1チームへの残留を勝ち取ったロマン・グロージャンは、2019年は今季のようなスランプを繰り返すわけにはいかないと誓う。ハースF1チームは、序盤戦から競争力を発揮。開幕戦オーストラリアGPでは、タイヤ交換時にしっかりと装着できないというトラブルでダブルリタイアとなっていたものの、ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンは4-5番手を走行するパフォーマンスを見せた。
しかし、その後、ロマン・グロージャンはミスによる事故を多発。夏にはハースF1チームのシート喪失の危機が囁かれていた。だが、最終的にロマン・グロージャンはスランプから抜け出し、第11戦F1ドイツGP以降はミスもなく定期的にポイントを争えるまで復調。11戦中6戦でポイントフィニシュを果たした。「また今年のようなスタートを切ることになれば、許されないと思う」とロマン・グロージャンはコメント。「間違いなく今年は多くのことを学んだし、何が起こったのかを理解した。ドイツGPの前の週にマネージャーに電話をして『戻ってきたよ』と伝えたのを覚えている」「クルマを運転する前でさえ『戻ってきた』と言っていたし、実際に戻っていた。全てが正しい場所に収まったような感じだった。『これだよ、これ。これで解決だ』という感じだったし、そこから進むことができた」「素晴らしい経験だった。認識さえしていなかったことに悩まされることがあるんだね」2012年、ロマン・グロージャンはF1ベルギーGPのスタート直後に多重クラッシュを引き起こしたとして1レースの出場停止を命じられている。その後も精神面の弱さが指摘されてきた。しかし、当時の出来事と比較して、今年夏に逆境を跳ね返し、自身を取り戻していった過程に誇りを持っていると語った。「面白かったし、挽回への道のりにもかなり満足している」とロマン・グロージャンはコメント。「ある時点で人々は僕が家に帰るべきだと考えていた。でも、僕はまだ挽回できると考えていた。そして、僕はまだそれを持っていた。とにかくどうして自分がうまくいっていないかを理解する必要があった」