ロマン・グロージャンは、2016年にハース移籍を決断した理由のひとつがチームとフェラーリとの提携だったことを明かした。 29日(火)、ハースF1チームはアメリカ・ノースカロライナ州カナポリスにある本拠地で記者会見を開き、ロマン・グロージャンをレースドライバーとして起用することを発表した。
ハースは、2016年からF1への参入を予定しており、フェラーリからパワーユニットの供給を受け、技術面でも提携している。ロマン・グロージャンは、ここまで10回の表彰台を記録しているが、78戦に参戦してまだ勝利はない。「僕はエンストンで10年間を過ごした。みんなのことはよく知っている。だから、そこにとどまって快適なままでいることが簡単だっただろう」とロマン・グロージャンはコメント。「でも、やっぱり僕はレースに勝ちたいし、チャンピオンシップに勝ちたい。ハースに加わることがそれを達成するための良いステップになると思ったんだ」 ハースとフェラーリの提携は多くの関心を生んでおり、その技術提携がレギュレーションに違反しているのではないかとの声が挙がった。そこでFIAの空力専門家であるマーシン・ブコウスキーがフェラーリの拠点マラネロを訪れたが、2チームの協力体制に何ら問題がないことを報告している。メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、ハースとフェラーリのパートナーシップを“非常に賢明”なものだと評価しており、F1参戦を検討するチームに新たなチャンスを開くだろうと語っている。ハースF1チームのオーナーであるジーン・ハースは、フェラーリの本格的な“Bチーム”になりたいことを公然と明かしており、レギュレーションで認められている範囲内でフェラーリからできるだけ多くのパーツを受け取れることを期待している。 ロマン・グロージャンは、ハースのこのユニークなアプローチが移籍を決断する要素になったと語った。「数年前にメディアを通じてこのプロジェクトを知った」とロマン・グロージャンは述べた。「ジーンやギュンター(シュタイナー)が何をやっているのか少しわかるようになり、どれだけうまく作り上げられているかもわかった。新しいF1チームがやることとして、普通と違うアプローチだっていうのが気に入った。わりとすぐに成功を収めることが可能なアプローチだと思っている」「F1でレースをしていると、チームとしてもドライバーとしても最下位になりたいはずはないし、常にベストを尽くそうと頑張るものだ。僕たちは表彰台でシャンパンを飲むために頑張ることが好きなんだ」「だから、フェラーリとのパートナーシップというアイデアはいいと思う。何もかも全ての手法が気に入っている。ゆっくりだけど、順調に進んでいるところもね。最近、メディアで語っていたように、僕はこの決断を下したことにとても満足している」関連:ハース、ロマン・グロージャンとの契約を正式発表
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