今週末、ドイツのニュルブルクリンクで2020年のF1世界選手権の第11戦が開催される。過去にグランプリはF1ドイツGPとして知られていたが、今年のレース週末はF1アイフェルGPと呼ばれる。ニュルブルクリンクは元々のF1カレンダーにはなかったが、新型コロナウイルスのパンデミックによってF1はヨーロッパ圏で代替案を探し、ドイツのサーキットが浮上した。
過去にF1ドイツGPはニュルブルクリンクとホッケンハイムで隔年開催されていたが、今年はニュルブルクリンクのみ。では、なぜF1ドイツGPではなく、F1アイフェルGPとして開催されるのか。FIAの法令によると「ドイツGP」という名称は、1899年にドイツ国内で設立された最も古い自動車クラブ『Automobilclub von Deutschland(AvD)』に属している。たとえば、2007年にニュルブルクリンクでのグランプリがF1ヨーロッパGPとして開催されたのは、AvDが関与していなかったためだ。今年も同様で、サーキットがレース自体を組織しているため、F1ドイツGPという名称を使用することは許可されていない。そのため、ニュルブルクリンクのある地域にちなんで名付けられたF1アイフェルGPが選ばれた。
全文を読む