ホッケンハイムは、2020年のF1の新しい“コロナカレンダー”の潜在的なレース開催地として浮上した。新型コロナウイルスのパンデミックにより、2020年のF1世界選手権は開幕から10戦の延期・中止が決定。F1上層部は、7月のオーストリアGPとイギリスGPを無観客のダブルヘッダーで開催することを含めた新たな青写真を発表している。
F1ドイツGPは2020年のF1世界選手権のカレンダーから外れていたが、Frankfurter Allgemeine Zeitung によると、最近、F1上層部からホッケンハイムにレース開催についての問い合わせがあったという。「FOMからレースに必要なリードタイムについての質問を含めた問い合わせがあった」と同紙は伝えた。リバティ・メディアは、テレビ収入を確保するため、今年、少なくとも15戦の開催することを目標に掲げている。ホッケンハイムの責任者ヨルン・テスケは「我々がずっとF1上層部とカジュアルなやりとりをしているのは事実だ」と SID に認める。「もちろん、コロナ危機のF1カレンダーへの影響についても話している」ホッケンハイムは、当初の2020年F1カレンダーではリバティ・メディアと金銭的合意に達することができなかったが、ヨルン・テスクは「経済的に意味があり、法的枠組みの範囲内であれば」「あらゆることを検討できる」と語る。「彼らがそのような考えについて具体的に話をしたいと思っているならば、私たちは喜んで手助けをする」とヨルン・テスケは語った。ホッケンハイムは、恒久的なサーキットのため2020年のレース開催に先立って多くのリードタイムは必要としないとヨルン・テスケは語る。「しかし、その場合でも、多くの疑問点を明確にする必要があり、“Xデー”に適用される法的枠組みを考慮に入れなければならない」と彼は付け加えた。「F1が話ができるサーキットは我々だけではないことは明らかだが、我々はF1のために経済的なリスクを負うつもりはない。我々には失うために金を使う余裕はない。このような時期には特にね」