ニュルブルクリンクは、2019年にF1世界選手権のカレンダーに復帰することを積極的に模索している。ニュルブルクリンクは、1951年に20.832kmの北コース“ノルドシュライフェ”でF1ドイツGPを初開催。1984年以降は新設された5.1kmのGPコースでF1を開催してきた。
1984年から2007年までヨーロッパGPとして開催された時期には、アラン・プロスト、ミハエル・シューマッハ、ジャック・ヴィルヌーヴ、ジョニー・ハーバート、フェルナンド・アロンソといったドライバーが勝利を収めている。2007年以降、ニュルブルクリンクはホッケンハイムと交互にドイツGPを開催していたが、財政問題によって2015年と2017年に開催することができず、カレンダーからドイツGPは消えた。最近、ニュルブルクリンクは所有者が変更となった。現在、サーキットのCEOを務めるマルコ・マークフォートは、2019年にニュルブルクリンクをF1に復活させることが目標のひとつだと語る。「我々は2019年にニュルブルクリンクがF1に復帰させることを本当に高く評価している」とマルコ・マークフォートは Autosport にコメント。「それは有意義な経済環境を考慮に入れることで初めて可能となる。我々はF1のオーナーであるリバティメディアと会話したことを認めることができる」リバティメディアは、今後F1カレンダーを拡大したいと考えており、コマーシャル責任者のショーン・ブラッチズは潜在的な会場から約40件の関心が寄せられていると明らかにしている。候補地にはオランダ、デンマーク、アメリカが挙げられており、アメリカではマイアミとニューヨークでのレース開催の可能性が噂されている。だが、リバティメディアの代表でF1のCEOを務めるチェイス・キャリーは、F1の将来にとってドイツは重要だと語る。「ドイツは、西ヨーロッパで最大かつ最も繁栄している国である、素晴らしいF1の歴史がある。我々のコンストラクターズチャンピオンはドイツ人だ」とチェイス・キャリーは Die Welt にコメント。「我々はすでにドイツにあるものを土台にしてきたいと考えている。ドイツでのイベントは明らかに重要な部分だ。我々はそれをどこでどのようにして実現するかを見極める必要がある」