ホッケンハイムのゲオルク・サイラー代表は、2015年に同トラックでのF1ドイツGPを開催することを断念したと述べた。F1ドイツGPの将来については何か月にも及んで不確実な状態となっており、ホッケンハイムとバーニー・エクレストンは、F1カレンダーにF1ドイツGPを残すためにある種の妥協に達するとみられていた。
しかし、ゲオルク・サイラーは、時間が尽きたことを明らかにし、ホッケンハイムでレースを主催するというアイデアを断念したと述べた。「ここでF1レースが行われるという望みはもうない」とゲオルク・サイラーは Bild にコメント。「我々は過去数年間、ファンをハッピーにするためにあらゆることをやってきた」「ここでレースを組織するための時間は尽きてしまった。そうでなければ、イベントのクオリティが損なわれるリスクがあっただろう」当初F1ドイツGPは、7月19日にニュルブルクリンクで開催される予定だったが、トラックの新しい所有者との交渉は決裂。1月にバーニー・エクレストンは、ニュルブルクリンクと契約をまとめられると述べていたが、その議論も失敗に終わった。ホッケンハイムが契約を望まない場合、バーニー・エクレストンは、正式にキャンセルできるようにFIAに知らせなければならない。ホッケンハイムにとっては、出来るだけ早くレースを開催しないという決定を下すことが重要だった。F1のスポーティングレギュレーソyンの5.6条では「競技会開催日の3ヵ月前を過ぎてから書面をもってFIAに中止が通告された競技会は、FIAによって、それが不可抗力による中止であったと判断されない限り、翌年の選手権に含まれることは考慮されない。」と記されている。つまり、来月末までに2015年のイベントがキャンセルされなければ、F1ドイツGPは早くとも2017年まで復帰することはできない。