メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1メキシコGPのフリー走行1回目(FP1)を欠場し、ルーキーのフレデリック・ベスティにマシンを譲った。その間、ルチャリブレ風の覆面マスクを被って観客席に紛れ込み、スタンドからセッションを観戦するというユーモラスな姿を披露した。ラッセルは自身のInstagramに「フレッドが僕のマシンを走らせている間、こっそりスタンドに入ってみた」とコメントを添えて写真を投稿。
投稿は瞬く間に拡散し、わずか1時間で21万件を超える「いいね!」を記録するなど、大きな話題を呼んでいる。「こっそりスタンドに入ってみた」――SNS反響と週末の見通しラッセルはメキシコ名物のフォロ・ソル・スタンドで観客に混ざり、久々に“観る側”としてF1を体感。「何年もF1カーを観たことがなかったから、観客として楽しみたかった」と投稿を通じて心境を明かした。ファンからは「伝説的」「隣に座っていたら気絶する」などのコメントが寄せられ、SNS上では瞬く間に話題となった。メルセデスは今季、規定により2回のルーキーテスト枠を設けており、今回はベスティがラッセルのマシン(W16)を担当。このため、ラッセルはFP1を欠場し、午後のフリー走行2回目(FP2)から走行を再開した。「トップ4チームの差は本当に小さい。Q3で完璧なラップをまとめられれば、フロントローやトップ3も狙える。特別な期待はしていないけど、オープンマインドで臨む」と語るラッセル。観客として過ごしたユーモラスな金曜午前を経て、午後からは再び戦闘モードに戻り、高地メキシコでの週末に全力を注ぐ。高地メキシコでの再始動へ高地に位置するメキシコシティでは空気が薄く、エンジンや冷却に負担がかかる難条件となる。FP1をベスティに譲ったことで、ラッセルは走行時間を失ったが、午後のFP2からは本格的に週末の準備を進める構えだ。ラッセルにとっては、スタンドから見た“別角度のF1”も貴重な刺激となったに違いない。 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿