メルセデスF1のジョージ・ラッセルは、2023年F1第8戦スペインGPの決勝の2周目に今シーズン初の表彰台獲得が可能だと確信したと語る。土曜日のF1スペインGP予選で残念な結果に終わった後、ラッセルはバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで12番グリッドからスタートした。
特にレッドブルのセルジオ・ペレス、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソ、フェラーリのカルロス・サインツらが上位を占めていることから、ラッセルが3位以内に入ることは難しいように思われた。しかし、ラッセルは、衝突を避けるためにターン2からエスケープレーンに入る必要があったにもかかわらず、最初の2つのコーナーを7位で抜け出し、電光石火のスタートを切った。スチュワードの裁定により、トラックを離れてアドバンテージを得たという疑惑が晴れたラッセルは、その後ターゲットへの接近を開始する。雲に覆われたバルセロナの気温がやや低い中、ラッセルのW14は2位のルイス・ハミルトン、3位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に次ぐ3位につけた。「予選の後、チャレンジングなレースになることは分かっていたけれど、目が覚めたら少しポジティブになっていた。間違いなく前進できると思った。おそらく5~6位を争えると思った」とレース後にラッセルは語った。「3位以内には手が届かないと思っていたけど、クルマは本当に素晴らしかった。チームも戦略的に素晴らしい仕事をしてくれたし、周りの人たちを良い動かをしてくれたし、本当に満足のいくレースができた」表彰台が現実味を帯びてきた時期についてはラッセルは「正直なところ、かなり早い段階からそう思っていた」と語った。「最初のスティントの後でも、他のクルマがピットに入っていくのを見て、可能性があると信じていた。タイヤのフィーリングも、クルマのフィーリングも良かったでの、2周目『今日はいけるぞ』と思った」。メルセデスにとって朗報なのは、モナコで初めて確認されたマシンのアップグレードが、バルセロナのようなより代表的なサーキットで機能していることを示すものだったということだ。しかし、ハミルトンがフェルスタッペンから24秒差でフィニッシュしたことは、メルセデスがレッドブルに追いつくにはまだ上るべき山があることを浮き彫りにしただけだった。ラッセルは、少なくともマシンが「本当に、本当に強いと感じた」と語り、「おそらく、これまでで最高の感触で、最も一体感があった」と付け加えた。「これらのアップデートを前に進めてくれたチーム全員に心から感謝をするけど、同様に、僕たちはこの1レースで調子に乗るつもりはない」「これからのレースでは、また少し違うかもしれない。アストンとフェラーリは通常より少しペースを落としていたと思うし、気温も少し低かったので、それが僕らに有利に働いたかもしれない」「レースペースが良いことは分かっているが、レッドブル勢に追いつくためには大きな前進が必要で、2位や3位で満足しているわけではない」「これは良い前進だけど、僕たちはまさに頂点に照準を合わせている」