メルセデスF1のジョージ・ラッセルは、2022年F1開幕戦バーレーングランプリで9番手からスタートして4位まで挽回を果たしたが、オーバーテイクしたのはハースF1チームのケビン・マグヌッセン1台だけだった。そして、それは簡単なタスクではなかった。ジョージ・ラッセルは、ハースF1チームのマシンには「かなりのペースのアドバンテージがあった」と語る。
予選のアウトラップでタイヤを使いすぎて9番手に沈んだジョージ・ラッセルは、メルセデスW13の「ポーパシング(ポーポイズ現象)」問題を感がれバ、フェラーリとレッドブルに近づくことはできないのではないかと懸念していた。しかし、チェッカーフラッグが振られたとき、ジョージ・ラッセルは4位まで順位を上げていた。両方のメルセデスドライバーは、レッドブルの後半のダブルリタイアの恩恵を受けた。バーレーングランプリは、F1の新しいグラウンドエフェクトカーでの最初のレースであり、ジョージ・ラッセルは、追従を容易にするように設計された車はレース中にどうだったかを質問されたが、ケビン・マグヌッセンとしかレースをしなかったので、あまり言うことはできないと語った。「僕が追い抜いたのはハースのケビンだけだったし、彼らにはかなりのペースのアドバンテージがあったと思う」とジョージ・ラッセルはF1TVに語った。「比較的感触は良かったし、フォローしやすいと感じたけど、明らかに車ははるかに重くなっているし、バーレーンは常に路面温度によってトリッキーなレースだ」メルセデスW13のペースは、極端なポーパシングによってひどく妨げられている。この車のゼロポッドデザインは、状況を悪化させていると言われている。バーレーン・インターナショナル・サーキットの57周でバウンドした後、頭痛薬の錠剤が必要かと質問されたジョージ・ラッセルは、アドレナリンが収まったら必要になるだろうと認めた。「アドレナリンは現在も出ているけど、たぶん後で必要になるだろう」とジョージ・ラッセルは語った。「あまり快適ではないけど、続けるだけだ。ラップタイムを犠牲にしていることを分かっているので、その方が厄介だ」「でも、それはジェットコースターに乗るようなものだ。慣れだと思う」バーレーンとの連続で行われる次のレースは、ジェッダ・ストリート・サーキットでのサウジアラビアグランプリとなる。ジョージ・ラッセルは、トラックの性質がメルセデスF1に少し役立つと信じているが、突然フェラーリやレッドブルズとレースをすることは期待していない。「もう少し僕たち適しているかもしれないと楽観的ではるけど、僕たちは自分たちがどの位置ににいるのかは分かっている。たとえ適していたとしても、前の車へのそのパフォーマンスの赤字を覆すことはない」とジョージ・ラッセルは語った。「今年の前半は、たぶんフェラーリとレッドブルの後ろ、ミッドフィールドの前で孤独なレースになると思う」