F1チームの団体FOTAは、新シリーズを立ち上げる予定であることを発表。F1が分裂する可能性が高まった。FOTAの8チーム(フェラーリ、マクラーレン、ルノー、BMW、トヨタ、ブラウン、レッドブル、トロ・ロッソ)は、18日にエンストンにあるルノーのファクトリーで4時間にわたる会議を行った。会議を終え、FOTAはFIAのスタンスに苛立ちを募らせており、独自のシリーズを立ち上げざるを得ないと語った。
FOTAの声明昨年9月のFOTA結成以来、参加各チームはF1の発展と向上のために共に努力を続け、FIA及び商業的権利保有者への参加を呼びかけてきた。空前の世界的経済不況により困難な状況に立たされている現在、FOTAはF1史上最大規模のコスト削減対策を達成したことに誇りを感じている。 特に、現在行われている自動車メーカーチームのインディペンド・チームに対する支援の多くは、FOTAのイニシアチブなしには実現できなかったことだ。さらにFOTAチームは、将来へ向けた持続可能なモデルとなる大規模な自発的コスト削減を行うことに同意している。 このような努力を行うと共に、全チームはFIA及び商業的権利保有者に対して、2012年度末までの出場の意志があることを確認した。 しかし、FIA及び商業的権利保有者はFOTA 分裂を望み、各チームの要望のほとんどは無視された。そればかりか、商業的権利保有者には多くのチームに対して2006年に遡る何千万ドルもの未払いがある。この問題や妥協を許されない状況に置かれているにも関わらず、FOTAは誠実な姿勢で妥協案を模索してきた。しかし、各チームが今後もF1の基本的価値観に対して妥協を続けるのは不可能であることが明白となったため、2010年度世界選手権への条件付きエントリー変更への要望をしりぞけるに到った。 したがって、このようなチームにとっては、出場者及びパートナーの価値観を反映するような新しい選手権の準備を開始する他に選択肢はない状況となった。この新シリーズは、ガラス張りの組織運営、ひとつのレギュレーション、新規エントリーの奨励、全世界における観戦料の引き下げを含むファンやパートナーや他の重要な利害関係者の要望に耳を傾けることを目指すものとなる。 メジャードライバー、スター、ブランド、スポンサー、プロモーター及びモータースポーツ最上位カテゴリーと長い関連を持つ企業の立場は、この新シリーズでも変わらない。
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