FIA(国際自動車連盟)公認による初のドリフト競技会であるFIAインターコンチネンタルドリフティングカップのLeg2が1日(日曜日)、前日のLeg1につづいて東京・お台場の特設コースで開催された。Leg2も競技内容はLeg1と同様。まず選手が単独で走行して得点を競う『単走』が行われた。ここで優勝したのは、D-MAXの横井昌志(日産シルビア)。高い車速からコーナーに飛び込みつつ、大きな角度と安定した姿勢を保ってコーナーをまわりきり、99.34点を獲得した。
PRIMRING TEAM with TOYO TIRESのアルカディ・サレグラセブ(日産スカイライン)は、鋭い振り出しや安定した姿勢で99.21点をとり2位。3位には、高い速度でコーナーに進入し、そのあともミスなくスムーズに走りきって98.96点をマークしたTeam TOYO TIRES DRIFT Doluckのデチャポン・トイングチャレン(日産フェアレディZ)が入った。つづいて、単走の上位16名によって『追走』トーナメントが行われた。ベスト16はおおむね単走で上位だった選手が勝ち上がる順当な展開となったが、ベスト8では、Leg1の決勝と同カードであるTOYO TIRES GLION TRUST RACINGの川畑真人(日産GT-R)とWANLI FAT FIVE RACINGの齋藤太吾(日産GT-R)の対戦があった。この対戦では2本目に齋藤のマシンがトラブルを起こして走行不能になり、川畑が勝った。準決勝に勝ち上がったのは、横井昌志、川畑真人に加えて、PRIMRING TEAM with TOYO TIRESのアルカディ・サレグラセブ(日産スカイライン)、PRIMRING TEAM with TOYO TIRESのジョージ・チヴシャン(日産シルビア)の4名。横井vs川畑の対戦では川畑がスピードで上まわって勝利。サレグラセブとチヴシャンの対戦は、接戦の末に再戦2本目でチヴシャンがコンクリートウォールにテールをヒットして敗れた。3位決定戦も再戦にもつれましたが、その2本目に横井がチヴシャンに接触して姿勢を乱し、チヴシャンが勝った。決勝は川畑真人vsアルカディ・サレグラセブ。1本目はコーナー飛び込みで後追いのサレグラセブが川畑に寄せてアドバンテージを獲得。2本目は後追いの川畑がサレグラセブを攻めたてたが、接触してサレグラセブの姿勢を乱してしまったことによって大きく減点され、サレグラセブがLeg2の追走優勝を果たした。なおLeg1とLeg2の単走の成績を総合させた結果、WANLI FAT FIVE RACINGの齋藤太吾(日産GT-R)が単走総合優勝となった。また、Leg1とLeg2の単走と追走の成績を総合させた結果、第1回FIAインターコンチネンタルドリフトカップの総合優勝はTOYO TIRES GLION TRUST RACINGの川畑真人となり、総合2位はPRIMRING TEAM with TOYO TIRESのアルカディ・サレグラセブ、総合3位はWANLI FAT FIVE RACINGの齋藤太吾となった。