FIAは、イギリスGPでセーフティカー規約の微調整をおこなった。ヨーロッパGPでルイス・ハミルトンがセーフティカーを追い抜いたことよる論争を受け、FIAは、セーフティカー出動時に新しいスピード制限を導入することで合意した。当初の計画では、隊列を整えている間に順位が変わらないよう、マシンはセーフティカーと同じ速度で走行するというものだった。
新しい速度制限は金曜日のフリー走行後にテストされたが、特定のセクションでは遅すぎたため、ドライバーはターゲットタイムに不満を示した。ルーベンス・バリチェロは、ドライバーにとって急激に減速することは安全性に悪影響があると考えている。「昨日は、全開で走るポイントで1速ギアに入れなければならなかった。僕の考えでは、誰かがそのメッセージに注意を払っていなければ“ズドン!”だ。もっと大きな衝突事故を起こすことになるだろう」FIAは、シルバーストンで、全開タイムのおよそ80%まで制限速度を引き上げ、またセーフティカーライン1までの最後の200mは速度無制限とすることで合意したと AUTOAPORT は報道。また、FIAはセーフティカー自体の出動を遅らせる権利も有しており、上位グループを分断することはなくなるという。バレンシアでは、セバスチャン・ベッテルおよびルイス・ハミルトンとフェラーリの間にセーフティカーが入ったことで、フェラーリは大きく順位を落としていた。まだFIAは、セーフティカーピリオドの間、いつピットレーン出口の信号を青のままであるかをチームに明確にするという。バレンシアでは、ミハエル・シューマッハが赤信号により動けなくなっていた。ロバート・クビサは、金曜日に試した制限速度より、土曜日のフリー走行後に試したより高い制限速度の方がレースには適切だろうと考えている。「昨日、とても遅い制限速度を試したけど、かなり難しかった。でも、今日テストした速度はいつもの速度により近かった。その方が合理的だと思う」
全文を読む