2022年のF1世界選手権は、5回の戒告処分で10グリッド降格ペナルティを受けるよう競技規則が変更されるとAuto Motor und Sportは伝えている。昨年まで、ドライバーは3回の戒告処分を受け、うち少なくとも2回が運転に関する違反であった場合、次のグランプリで10グリッド降格ペナルティを受けていた。
戒告処分は、予選ラップ中に競技相手をブロックしたり、ドライバーがトラックからスピンアウトした後に安全にトラックに戻らなかった場合など、小さなことに対して与えられる。しかし、2022年にこれは5回の戒告処分のうち、4回が運転に関する違反であった場合へと変更されるとAuto Motor und Sportは伝えた。このルールが変更された理由は、シーズンごとのグランプリの数が増えたことだ。戒告処分がルールブックに登場したとき、シーズンは17レースで構成されていた。2022年のカレンダーは、23戦のグランプリで構成されている。2021年には、2回以上の戒告処分を受けたドライバーは誰もいなかったため、グリッドペナルティは課せられなかった。イエローカードを2枚受け取ったのは、ルイス・ハミルトン、キミ・ライコネン、エステバン・オコンだった。加えて、ルイス・ハミルトンは、FIA年間授賞式を欠席したことに対して戒告処分が科せられるとされているが、このルール変更によって、仮に戒告処分を科されても2022年の開幕戦で10グリッド降格ペナルティを受けることはないだろう。