FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、2021年のF1タイトル争いにおけるメルセデスとレッドブルのF1マシンの合法性を巡るコース外での舌戦はいらないと考えている。今年は過去数年で最もエキサイティングなシーズンとなっている。レッドブル・ホンダF1は戦えるマシンを手に入れ、タイトルを7連覇してきたメルセデスの牙城を崩そうとしている。
だが、コース外ではメルセデスF1のトト・ヴォルフとレッドブルF1のクリスチャン・ホーナーが舌戦を繰り返している。最近では、メルセデスがレッドブルのリアウイング、レッドブルがメルセデスのフロントウイングの合法性について抗議するとの脅迫をいつまでも続けている。2021年末でFIA会長としての最大12年の任期を終えるジャン・トッドは“論争の少ない”戦いが続くことを望んでいる。「興味深いことに、より多くの競争と論争がある。これはF1の仕組みでもある」と元フェラーリF1のチーム代表であるジャン・トッドは AS とのインタビューで語った。「どちらかといえば、私はこのスポーツでの論争が少ないことを望む、そして、私は全員が一緒になって可能な限りすべてのことをするように努めてきた。ある意味で、COVID-19に直面したときにそれは達成された」「競争は激しいが、緊張関係が多すぎる。フレキシブルをめぐる論争、タイヤの問題など、いろいろとある」ジャン・トッドは、ある意味では、チームが必然的にルールの境界を押し広げて優位に立というとすることを理解している。したがって、FIAは潜在的な違反を確実に抑えるためにリソースを強化したと語る。「ルールの解釈は、できることとできないことの限界にあることを暗示する」とジャン・トッドは付け加えた。「だからこそ、我々は優れたガバナンス、倫理、コンプライアンスを持ちたいと思っている」「私の仕事はあなたを判断することではなく、最高の人材を確保することだ。我々はチームを大幅に強化した」「私は一人で何をすべきかを決める立場になりたくないので、スポーツ技術委員会がある。それは誰にとっても悪いことだ。我々はそれを厳しくしなければならない」自分自身の将来に関して、ジャン・トッドはFIAを去ったときには他の分野で仕事をすることを望んでいると語る。「1981年にプジョーに任命されて以来、今日まで私は一日も仕事を逃していない。私は幸運だ」とジャン・トッドは語った。「12月末まで、私は自分の立場に全力で取り組み、それが実績を評価する瞬間になる。また、本を準備している」「その後もFIAとのリンクを継続するか? いいや、それは健全ではない。私はあなたが知らないかもしれない他の多くのことをしているし、長い時間をかけてきた。 モーターレース以外の活動にも興味がある」