FIA(国際自動車連盟)は、F1カナダGPでのセバスチャン・ベッテルのペナルティについての“再審”を開始した。今回のレビューは、F1フランスGPのスチュワードが担当し、F1カナダGPでスチュワードを務めた面々とはビデオ会議で繋げられる。情報筋によると、フェラーリは2つの“新しい証拠”を提出したという。
1つはセバスチャン・ベッテルのコックピットに搭載された後方カメラの映像。そして、もう一つはミスをする前に周回していた通常のレーシングラインの軌道との比較だとされている。だが、実際のフェラーリの2019年F1マシンの問題は、セバスチャン・ベッテルの失われた勝利よりも大きい。メルセデスのF1チーム代表トト・ヴォルフは、今週末のポール・リカールでもフェラーリとの“厳しい戦い”を予想しているが、フェラーリのF1チーム代表マッティア・ビノットは、モントリオールでの競争力はサーキット特有のものだと考えている。フェラーリは、今週末のF1フランスGPでフェラーリ SF90にアップグレードを投入するが、それは“小さな進化”であり、現状の問題を解決できるほどのものではない語った。「フランスには小さな進化を持ち込む。クルマを開発していく方向性を定める有益なステップをもたらすエレメントだ」とマッティア・ビノットはコメント。「我々が持ち込むものは、問題の解決策にはならないだろうが、それらの進化から得られる技術的なフィードバックは、次のステップのために重要なものとなる」「去年、ポール・リカールは我々にとってトリッキーなサーキットだった。我々この種のトラックが我々パッケージにとって特に有利ではないことを知っている。しかし、不可能なことは何もないし、ベストを尽くしていく」また、フェラーリは舞台裏でチームスタッフの強化を進めている。「特にテクニカルサポートを必要としていた」とマッティア・ビノットはコメント。「単純にチームの方が個人よりも重要であり、チームの管理の手助けをする数名がホームと現場に加入したのは事実だ」
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