FIA(国際自動車連盟)は、2018年からF1に導入されるコックピット保護デバイス『Halo』の次世代バージョンの開発に着手。厚さを減らして見た目を改善させたいとしている。昨年、FIAはシルバーストンでの『シールド』を含め、いくつかのソリューションをテスト。7月下旬になって『Halo』の導入を正式決定。プレシーズンテストまでF1チームに7カ月の開発期間を設けた。
Haloの標準パーツは共通化されており、F1チームは空力目的でフェアリングの追加のみが許可されている。FIAのセーフティディレクターであるローレン・メキースは、今後FIAとしてHaloの改良を目指している部分を明らかにした。「我々には主に2つの課題がある」とローレン・メキースは RACER にコメント。「ひとつは中央の支柱だ。視認性のために厚さを減らすことができるかどうかを見極めてきたい。2つ目にはより優れたマシンへの統合、すなわち、最終的には見た目を良くすることだ。それがステージ2で実現したいと思っていることだ」シングルシーターへのHaloの新たな追加には莫大な作業が要された。ローレン・メキースは、FIAはF1とF2の両方にHaloを実走できたことでようやく変更に集中していくことができると認める。「最終決定の時点からの過去数カ月は実現に漕ぎつけようとしていたのが現実だ。Haloの標準パーツを公開し、Haloサプライヤーを認定し、認定パーツを届けなければならなかった。最終的にはF1だけでなく、F2、フォーミュラEも同じタイムラインで行っていたため、複雑さは増していた」「数カ月経った今の状況はかなり良い。Haloが納入され、3社のサプライヤーが承認されている。今後はもう少しステージ2のリサーチに重点を置いていくことができる」FIAは、インディカーがテストしているウインドスクリーンの開発について将来のF1への導入も踏まえて同シリーズと密接に協力していることを明らかにしている。
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