FIAは、2017年F1シーズンのハロー導入にむけて、今週に最終テストを実施する。ハローは、F1ドライバーの頭部をタイヤなどから守るためにデザインされた頭部保護デバイス。レッドブルもエアロスクリーンを提案していたが、2017年の導入に向けて選択されたのはハローだった。
FIAグローバル・インスティテュートのゼネラル・マネジャー・リサーチを務めるローレン・メキースは「まだ実現するためにやらなければならないことがたくさんある」とコメント。「まだ進行中のテストがあり、各チームとのミーティングもある。シャシーデザインにも影響する。したがって、決して動かすことのできない期限があるため、今もハイペースで開発が進んでいる」 決定の正確な期限について質問されたローレン・メキースは「7月15日(金)より後にするつもりはない。今週に最終テストを行い、7月初旬に再びチームと会合を持って結果を検討する」と述べた。「その後になるとシャシーデザインへの影響があり、一部のチームがシャシーデザインを固め始める時期に食い込んでしまう。したがって、それにぶつからないようにしようとしている」 ローレン・メキースによると、ハローの最終形はフェラーリがテストしたプロトタイプよりやや進化したものになるが、デザインはキミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルがテストしたものと似ているという。 「全体的な形状という点でが似ているが、バルセロナからここまでの我々の仕事の結果として、配置はやや異なる。だが、全体的なコンセプトは同じだ」 2017年のハロー導入に集中するためにエアロスクリーンの開発は凍結されたものの、2018年についてはレッドブルのデザインも除外されたわけではないとローレン・メキースは説明した。 「エアロスクリーンの凍結は2017年に限ったものだと考えている。なぜなら、期限を守る必要があり、2つのプロジェクトを進めればそれに苦戦するからだ。ある段階でそれができるかどうか見積もる必要があり、エアロスクリーンではそれができないと我々は概算した。そういうわけで、我々はハローの2017年導入が軌道に乗るまでそれを凍結した」 「だが、いったんこれが終われば、レッドブルや他のチームも彼らがこれまでに果たしてくれた素晴らしい貢献を継続するだろうと確信している。ずっと停止したままではなく、純粋に1つか2つのソリューションを2017年のグリッドで達成するための計画上の選択にすぎない」
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