元FIA会長のマックス・モズレーは、F1は新V6ターボエンジンについてきちんとした説明をしないことで好機を逃していると考えている。F1の新時代は、バーニー・エクレストン、フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長の不評を買い、ワールドチャンピオンのセバスチャン・ベッテルまでもが2014年の新ルールに難癖をつけた。
彼らに共通する不満は、新しいエンジンの生み出すサウンドだ。それについて、マックス・モズレーは責任の一端は自分にあると述べた。「“責められる”べき人間がいるとしたら、それは私だ」とマックス・モズレーは Daily Mail にコメント。「新しいテクノロジーの導入を考え始めたのは我々だ。準備に10年かかった。私はあの音が気に入っている」「私は両耳にこのようなもの(補聴器)をつけているが、それは40年以上もエンジンノイズにさらされていたことが原因だ。私の聴力を守るには遅すぎるが、次の世代のためににならできる。静かなエンジンは家族にとって良いことだ。耳が悪くなる心配をせずに子供たちをレースに連れて行ける」マックス・モズレーは、F1の一番の問題は、技術自体ではなく、スポーツが発信しているメッセージだと語る。「F1が進化することは重要だ。20世紀の大きな挑戦は安全性だった。21世紀の大きな挑戦は環境だ。その事実が理解され、受け入れられなければ、スポーツは時代遅れになる危険をはらんでいる」「自動車メーカーにとって、企業の社会的責任は重要だ。スポーツがスポンサーやマニュファクチャラーを失わないためには、このような動きが必要だ。彼らは、このような技術が市販車の開発のためにいかに重要であるかを理解している」「1つだけもう少しうまくできたと感じることがある。それは、新しいレギュレーションとその裏にある理由を一般にもっと正しく説明するべきだったということだ。せっかくの機会を逃してしまった」
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